三越伊勢丹が昨年秋より展開しているオンラインオーダーサービス「Hi TAILOR(ハイ・テーラー)」が、6月10日からrスーツの取り扱いを開始した。
価格は3万5000円から7万5000円、中心価格は4万5000円(いずれも税別)。

スマホカメラを利用したAIによる自動採寸と、簡単なカスタマイズだけで三越伊勢丹のスーツを手軽に注文できるオンライン完結型サービスだ。
ブランドとしての品質を保ちながら無店舗型とすることにより、コストを大幅に削減できるという。

注文方法は極めて簡潔。サイトにログインし、好みのスーツを選択する。次に正面と側面の写真を2枚撮影し、身長・体重を入力するだけ。あとはAIが胸囲や裾回り、丈などを自動で測定してくれる。
このデータを三越伊勢丹が保管するおよそ3万通りのサンプルに照らし合わせ、もっとも体型に近いものをマッチングする。
AIが測定するとはいえ心もとない気もする。これについてデジタル事業グループの横山達也氏は「昨年のシャツローンチ時よりAIの学習能力が上がっているため、より細かい採寸が可能となった」と語る。

一度計測してしまえば自分のタイミングでどこででも商品を購入でき、最短3週間で届く。店舗での接客が苦手な人には嬉しいポイントだ。

生地は紺やグレー、黒などのスタンダードなカラーが中心。シルエットはブリティッシュスタイルをベースに、シャープな印象に仕立てたという。
ストライプやチェック柄など選択肢は広く、どれを選んでもきちんと見える"外さない"ラインナップとなっている。

デザインに悩んだ場合、サイト上から三越伊勢丹のスタイリストに相談することも可能。独自の人的リソースを活用した、三越伊勢丹ならではのサービスだ。

撮影は「自分で撮影する」と「協力者に撮影してもらう」のどちらかを選択する。協力者に撮影してもらう場合、採寸する人は画面に表示されるガイドに従ってポーズを取る。
ちなみに今回は採寸を試すだけではなく、実際にスーツをオーダーしてみた。
既製品のスーツしか買ったことがない筆者としては仕上がりか楽しみだ。
もしサイズが合わなかった場合、初回のお直しに限り無料で対応するという。