「大好きな原宿文化を世界に」 人気YouTuberくまみきさんが語る自己表現

    失敗は話のネタに。

    YouTubeに動画をアップしていたら、いつのまにやら32万人に応援されていた。人気YouTuber、くまみきさんの身に起こった夢のような現実の話です。

    くまみきさんは、昨年11月からYouTubeが行う「ウーマンクリエイタープログラム」のバックアップを受け、オリジナルのセットデザインや本格的な撮影機材を使った新作動画「進化する原宿ファッション」の制作に取り組みました。普段自宅で撮影することが多いYouTuberにとって、これ以上ない水準で動画を制作できる機会です。3月5日から13回のシリーズでアップされます。

    動画制作をはじめて3年弱、ほぼ毎日動画をアップするくまみきさんに動画ならではの魅力、今回の新作について話を聞きました。

    YouTubeでこの動画を見る

    くまみき/Kumamiki / Via youtube.com

    くまみきさんのYouTube動画。Kawaiiをテーマに、日本のカルチャーやDIYをはじめメイク、ヘアアレンジ、料理、コメディ動画など原宿女子のライフスタイルを投稿している。2013年から投稿を開始。

    テレビとの違いは「自分の言葉で発信できること」

    ——2013年から動画配信をスタートして、現在はマルチクリエイターとして活躍されていますが、その前は何をしていましたか?

    文化服装学院を卒業し、原宿でショップ店員をしていました。原宿は学生のころからよく通っていて、YouTubeを始めたころは髪の毛もレインボーだったし(笑)。そうした原宿のカワイイ文化を世界中の人と共有したいという思いで動画制作を始めました。

    YouTubeでこの動画を見る

    くまみき/Kumamiki / Via youtube.com

    くまみきさんの紹介動画。

    ——くまみきさんの活動からは、「原宿文化をしっかり発信したい」という責任感が伺えます。

    原宿は若い世代のエネルギーに溢れている街です。その一方で、原宿はホコ天があった頃に比べたら寂しい、個性的なファッションも減ったんじゃない?っていう声も聞こえていて……。確かに街は変わっていくけど、若い世代のパワーはまだまだある。自分の好きな物や場所は、自分の声で大好きだって叫ばないといけない、と感じました。支援を受けて制作した「進化する原宿ファッション」という動画は、私の大好きがたくさん詰まった、ずっとやりたかった企画です。

    YouTubeでこの動画を見る

    くまみき/Kumamiki / Via youtube.com

    今回のプログラムで挑戦した「進化する原宿ファッション/Evolution of the Harajuku Fashion」。原宿の歴史や魅力を伝えるシリーズ13回。3月5日から公開。

    ——人気が出るにつれ、他メディアでの出演も増えていると思います。そうした経験も踏まえて、ネットの良さはどういったところにありますか?

    自分の言葉で発信できるところだと思います。テレビや取材は台本があったりして、既に話の方向が決まっていることが多いけど、YouTubeは自分がプロデューサーでありディレクターであり出演者であり編集者なので、自分で伝えたいことの趣旨を決定できるところが魅力です。

    ——同じ発信の場である、ブログと比較してどうですか?

    ブログとは違って、動画はその場の空気感や表情を共有することができます。見てくれる皆さんにも、より濃く情報を伝えることができるんです。あと視聴者さんとのつながりがたのしい!私がDIYやヘアアレンジの動画をアップすると、2時間後にはもうできたよー!って写真付きでリプライを送ってくれるんです。時にはみんながコメントで情報を教えてくれることもあります。

    ——自分の好きなことを表現した結果、仕事につながっているくまみきさんに憧れる女性もたくさんいると思います。いま、自分をうまく表現できずに悩んでいる女性に対してアドバイスがあれば教えて下さい。

    私のモットーは「経験は多いに限る!」とにかくチャンスがあればなんでもやります。もちろん失敗もあるけど、いろんな場面で失敗が役に立っています。なんなら最近は「失敗するかもだけどやっちゃお〜やらないよりマシだ!ダメだったら話のネタだ!」って思うくらい図太くなりました(笑) だから、みなさんもネタ作りのつもりで挑戦してみてください! きっと将来のパワーになります。

    Follow us!