アンパンマンの「顔」っていくらなの? 身長を割り出してパン屋にきいてみた
長年の疑問がついに

1988年からアニメが放送され、幅広い年代から人気の「それいけ! アンパンマン」。
パンの定番「あんぱん」がモチーフのアニメですが、ふとパン屋に行った時に思いました。
「アンパンマンの顔って実際のサイズで作ったらいくらなんだろ……?」
身長さえわかれば、値段が計算できるのでは!?
力技で測定する
公式サイトで身長を調べたら「私たちでも想像がつきません」と書いてあるうえ、いろいろ調べても「197cmらしいよww」などの曖昧な憶測ばかり。嘘だろ アンパンマン3頭身だぞ。頭どれだけデカくなるんだよ。
というわけでアニメを元に勝手に推測してみました。

参考にするのは「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い(2014)」。
この映画の中で「りんごぼうや」というキャラクターが”りんご”を持つシーンがあります。

りんごを持つ「りんごぼうや」(イメージ図)
尺度がわからないアンパンマンワールドでも「りんご」の大きさは現実世界と同じだろう…という仮説から

生りんごの高さを測って

その数字とアニメ世界の身長を比例式で計算。りんごぼうやが現実にいた場合の身長は60.2cmということがわかりました。

さらにりんごぼうやとアンパンマンの身長差を比較!

そこから導き出されしアンパンマンの身長は……
83.7cm!!!!!

思ったより小さい!!!合ってるかなこれ? まあいいか!
そこから求められるアンパンマンの顔の直径は……
43cmだ!!!!
あんぱんの老舗に走る
顔の大きさがわかった! ようやく「値段」を聞きにいける!!

やってきたのは浅草にある「あんですMATOBA」さん。

20種類以上のあんぱんをそろえる老舗です。
お店で売ってるアンパンマンを見せてもらう

MATOBAで販売しているアンパンマンパンはiPhone6より少し小さいサイズで、お値段210円。

等身大シートとパンを比べてみました。店員さんが引いてる
ジャムおじ…パン職人さん登場

パン職人の浅井敏哉さん
——アンパンマンの顔を43cmだとした時の値段を知りたいんです。
「この大きさだと相当の量がいるんじゃないかな……」

「うーん……ちょっと待ってね。とりあえずあんこは」

なんか裏に走って行った

「このぐらいかな!」
ーー量やば!!!顔もう見えてないですよ!!
「うん、そうだよね。再現するとなるとね」
ーー 2.5kgって書いてますよ!!
「この大きさのパンなら全然入りますよ。ちゃんと計算すると……」

ーー40個分! では値段は?
「材料費だけで8400円ぐらいになるはずなので、売るとしたら1個1万円ぐらいでしょうか」


「でも、この店ではこんなに大きいパンは作れないんです。釜の大きさが足りなくて」とパン作りの仕組みを説明する職人の鎌田俊一さん

「それと、さっきはアンパンマンパンをベースに計算したけど、あのやわらかい生地で大きいパンを作ってしまうと“ぺしゃんこ”なアンパンマンができてしまうんです」
ーーそれでは力が出ません!
「アニメのように、横からみても球体のパンを作るにはフランスパンのような固い生地で作る必要があります」

ーーフランスパン!? でも、それじゃ……
「そうですね。とても食べづらいあんぱんになるでしょうね」
ーーちなみに、しっかりした球体のアンパンマンを作るとしたら、おいくらになりますか?
「軽く3万円は超えますね」

アンパンマンの去年の放送回数が46回なので、1年間で138万円以上かかるという計算になりました。