何このかわいい日本酒ラベル……! 犬と猫のイラストが描かれた「酒を売る犬 酒を造る猫」がTwitterで話題です。
ゆるっとしたイラストがすっごくかわいい!
このお酒を生産する新潟・宝山酒造さんに開発秘話を聞きました。
Twitterの反響に、蔵元の渡邉桂太さんは「いいねとリツイート数がすごい数に! びっくりしました」と話します。
この銘柄は、日本酒の定期直送サービス「KURAND CLUB」のために、宝山酒造とKURANDが共同開発したもの。2016年の夏限定で生産した純米吟醸です。夏らしくフレッシュながら、まろやかなお米の甘さも楽しめます。
話題になっているラベルのアイデアは、蔵の看板猫の「ミー太」から生まれました。もともと野良猫でしたが、いつのまにか蔵に住み着いてしまったそう。酒蔵見学に行くと、会える可能性もあるそうですよ♡
宝山酒造のTwitterにもたびたび登場するミー太さん。
猫好きの渡邉さんは普段から猫グッズで営業してるんだって!
渡邉さんと二人三脚で蔵を盛り上げるパートナーである、営業の若松秀徳さんは、大学の同級生。
出会った時から「一緒に酒を作りたい」と意気投合し、今ともに働いています。彼の人懐っこさが「犬に似ている」というところから、こんな風に「犬と猫」を並べる案に決まりました。
デザインやイラストははともに開発する「KURAND」のチームによるものです。
「酒を売る犬 酒を造る猫」……なるほど、まさにそのままですね!
2016年のラベルデザインのコンセプトは「出会い」。
今年も夏期に同じく定期購入者向け商品の生産を予定しており、かわいい犬と猫のキャラクターが成長していく様子を描くそう。今年はいったいどんなイラストになるか「まだ考え中」だそうですが楽しみ!
一般の店舗や飲食店には卸しておらず、残念ながらECサイトなどで購入することはできません。関東の「KURAND SAKE MARKET」各店で飲むことができます。
渡邉さんと若松さんは、ともに20代。1月末に出荷が始まったばかりのお酒は20代だけで造る「二才の醸」(にさいのかもし)です。
こちらの銘柄は、実は、埼玉の石井酒造が昨年まで生産していたもの。杜氏が30歳を迎えたことで「より若い世代へ受け渡したい」と名称の譲渡を決め、宝山酒造が引き継ぎました。
渡邉さんは「私も今年29歳なので、また30歳を迎えた時に次のお蔵さんにお譲りするつもりでいます」と話しています。
かわいすぎる日本酒「酒を売る犬 酒を造る猫」の生産者は、若い世代ならではの新しい日本酒作りに挑戦する人たちでもありました。