京都アニメーションを支援するため、『聲の形』の作者・大今良時さんによる描き下ろしイラストチャリティー色紙が発売する。

販売期間は10月11〜28日で、全国のアニメイト店舗とアニメイトオンラインで購入できる。価格は500円(税別)。10月1日から予約を開始した。
大今さんは、『聲の形』のアニメ映画化(2016年公開)を通じ、京都アニメーションのスタッフと親交があった。
『けいおん!』シリーズなどを手掛けた山田尚子さんが監督を務め、20億円を超えるヒットとなった。キャラクターデザインを担当した西屋太志さんは、7月の放火殺人事件で亡くなっている。
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『聲の形』ロングPV
講談社によると、事件に心を痛めた大今さんが、京都アニメーションや関係者を支援したいと申し出たという。
大今さんは、山田監督と西屋さんとの思い出を交えながら以下のようにコメントを寄せている。
大今良時さんのコメント
今になってよく思い出すのは、脚本打ち合わせで京アニの皆さんが和気藹々としている風景です。
キャラデザ打ち合わせで山田さんの発言に西屋さんが控えめにツッコミを入れる場面や、「このあいだ監督の誕生日を祝ったんです」こんな話をきいたときに、ああなんてアットホームな職場なんだと思ったものです。
打ち合わせは、まるでけいおんの部活動のように、いつもお茶とお菓子と雑談がセットでした。この環境のおかげで仲間との連携もよくとれるんだなぁと、京アニさんが繊細で一体感のあるアニメーションを作ることができるのも納得でした。
その期間、 京アニという輪の仲間に一瞬でも入ることのできた自分は幸せでした。
京アニの皆さんは、作品の一瞬一瞬のために魂を込めて作ってくださいました。視聴者として初めて京アニ作品を見た時以上の感動を、絶えず与えてくれる姿がそこにありました。そしてそんなすごいものをこれからも見せてくれる人たちが、あの日も居たんだと思います。
あの場所で起きた出来事に、自分には、彼らが残してくれたものを見て、聞いて、思うことしか出来ません。
起きた事に向き合う日々が続いていると思います。こえにならない沢山の思いを今も抱いて過ごしている被害者の方々に向けて、自分ができる少しのことをしたいと思います。
ずっと応援しています。
大今良時