川商フーズは1月15日、「ノザキのコンビーフ」をはじめとした「枕缶」商品を新パッケージにリニューアルすると発表した。2020年3月16日に発売する。
【大切なお知らせ】 この春、台形の枕缶に入ったコンビーフの販売を終了いたします。 枕缶での販売開始から70年、製缶等製造ラインが限界に来ており、 このような決断となりました。 長年のご愛顧、 誠にありがとうございました。 あと少しの間 枕缶をどうぞよろしくお願いします。 【1/3】
1948年6月に発売した国産初のコンビーフとして、70年以上に渡って愛されてきた。
枕缶は、金属の鍵をくるくる巻きつけながら開ける「巻き取り鍵」式が特徴。発売当初はびん詰めだったが、2年後に今の形に変更になった。
コンビーフならではの枕缶をリニューアルする理由を「製造ラインが限界に来て」いるためと説明している。

新パッケージは、おなじみの牛のマークはそのままに、開封しやすいシール蓋を採用したアルミック缶(アルミ箔と樹脂フィルムを貼り合わせたもの)に。賞味期限は現行の缶詰より6カ月長い3年6カ月となる。

内容量は、現行の100グラム→80グラムに減量。価格は410円→395円(希望小売価格)となり、グラム単価では値上がる。「原材料や加工賃・物流費が大幅に上昇している中で、このような価格設定となりました」としている。
旧パッケージはすでに製造終了しており、在庫がなくなり次第終売という。
100gの枕缶って、世界中でも日本にしかなく、コンビーフにしか使われない特殊な缶型なんです。 それ故に、継続が出来なくなってしまいました。 しかし世界から枕缶自体が消えるわけではないので、ウルグアイ産の大きい340gのコンビーフは引き続き販売予定です。
「ノザキのコンビーフ」Twitter公式アカウントには、「鍵くるくる」がなくなることに多くの悲しみの声が。
「カギが手に入るのも、巻き巻き出来るのも今だけという事ですか!?買いに行かなきゃ」「さみしい。子供の頃、あの鍵を集めていた。記念にとっておこう。で、エアくるくるするんだ」「コンビーフと言えばこの缶だと思っていたのでびっくり」……などの反響が寄せられている。