「1万円のコインを14万円で販売」ってどういうこと?財務省に聞いてみた

    結局いくらなの!?

    天皇陛下の御即位を記念した記念貨幣が発行されます。額面1万円と500円、2種類の硬貨です。

    時事通信

    (写真左上から時計回りに)1万円金貨の裏面、同表面、500円銅貨の表面、同裏面[財務省提供]

    鳳凰、菊の花の紋章、即位を内外に宣言する儀式で用いられる玉座「高御座」(たかみくら)など、天皇家にゆかりのあるモチーフが描かれています。

    額面は1万円ですが、なんとお値段14万555円! 1万円と500円の2枚セットは、14万2593円です。け、結構お高いですね……!?

    財務省 / Via mof.go.jp

    1万円金貨幣。表「鳳凰と瑞雲」、裏「菊花紋章と梓とハマナス」

    そもそも、1万円なのに14万円ってどういうこと? 結局1万円なの? 14万円なの?

    ……なんだか混乱してきたので、財務省理財局に聞いてみました。

    14万円の秘密

    単刀直入に、どうして14万円なのでしょうか?

    「利益目的で価格を上げているわけではなく、素材と加工技術にかかる費用で算出しています」

    「今回の1万円硬貨は純金を使用し、加工も特殊。製造にかかる費用が額面価格を上回るプレミアム型の貨幣になっています」

    確かに、この金貨の素材を見ると「純金20グラム」。現在、金の1グラムあたりの値段は4950円(5月10日時点)なので、単純に素材の値段だけでも9万9000円となります。

    表面には鏡のような光沢をもたらすプルーフ加工をほどこし、日常的に使う硬貨とは違った仕上がりになっています。

    ちなみに、10万円を超える記念貨幣は特別高額なものではありません。3月に販売されたラグビーワールドカップを記念する1万円金貨は12万円でした。

    時事通信

    ラグビーワールドカップ記念貨幣の1000円銀貨、1万円金貨

    コンビニで使えるんですか?

    高額ですが、1万円は1万円。実際に使うことはできるんでしょうか?

    「はい、銀行をはじめとした金融機関で1万円として使用できます」

    「コンビニや自動販売機で使う……のは、難しいですね。一般的に使うことを想定したものではないので……」

    そ、そうですよね……。というわけで、硬貨として使うと「1万円」の価値になります(当たり前)。

    500円玉とほぼ同じサイズなので、うっかり自動販売機に入れないようにご注意ください。いや、大丈夫だと思いますが!

    500円硬貨は「500円」で手に入ります

    500円硬貨は、ニッケルや銅などを用いた「クラッド貨幣」。

    財務省 / Via mof.go.jp

    500円バイカラー・クラッド貨幣。表「高御座」、裏「菊花紋章と梓とハナマス」

    こちらの素材は、2021年度に発行予定の新500円玉と同じものだそう。新しい硬貨の手触りを少し早めに味わえますね。

    500円硬貨は全500万枚を発行。うち497万枚は、10月以降に金融機関の窓口に割り当てられます。

    つまり、手持ちの500円を銀行に持ち込めば、交換することが可能! その場合、「プルーフ加工」は施されていないものになるのでご注意ください(セット販売のものは加工あり)。

    時事通信

    記念貨幣が初めて発行されたのは1964年の東京五輪。これまでに180種類以上が発行されている。写真は、2020年東京五輪記念貨幣の100円硬貨

    どこで手に入るの?

    1万円金貨は造幣局の通信販売のみ、500円硬貨は通信販売と金融機関窓口引き換えで入手可能です。

    通信販売では、1万円金貨単体は2万個、2点セットは3万個を限定発売。7月11日から申し込み受付をスタートします。発送は10月以降を予定。


    バズフィード・ジャパン ニュース記者

    Contact Haruna Yamazaki at haruna.yamazaki@buzzfeed.com.

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