おかえり「カードキャプターさくら」! 20年変わらず女の子に愛される理由

    20年前、さくらちゃんに憧れたみなさんへ。

    1990年代、小中学生の女子に絶大な人気を集めた漫画「カードキャプターさくら」。

    かっこよくてかわいい木之本桜ちゃんに憧れ、夢中になった人が一体どれだけいたことでしょう?

    Haruna Yamazaki / BuzzFeed

    2000年の連載終了から16年経った今年、新シリーズ「クリアカード編」の連載が「なかよし」で始まりました。12月2日には1巻が発売したばかりです。前シリーズを思い出す装丁もなつかしい……!

    2018年には、新作アニメ「クリアカード編」の放映も決定。20年の時を超え、カードキャプターさくらの世界は今ふたたび拡大しています。

    「セーラームーン」をはじめ、80〜90年代のアニメ・漫画作品のリバイバル展開は、ひとつのトレンド。20〜30代の女性をターゲットにした大人向けのグッズも増えています。

    大人の女性のファンも多いカードキャプターさくら関連グッズの今のトレンドは? アニメ化に向けて新しい動きは?

    講談社ライツ事業部でさくらプロジェクトを担当し、関連グッズを監修する川添千世さんにお話を聞きました。

    あの頃の“女の子”たちが企画側に

    ――新シリーズスタート、ファンのひとりとしてうれしいです! 連載開始よりずいぶん前から、グッズ展開は少しずつ増えていたように感じるのですが。

    そうですね、2013年頃から急にお問い合わせが増えた印象です。2014年にさらにぐっと増え、現在はさらに……ですね。

    ――それは何かきっかけがあったのでしょうか。

    具体的に何かがあったわけではないんですよね。本当に、自然発生的に。

    これは推測ですが、小さい頃にさくらを好きだった女性たちが商品企画をする側になったんじゃないかなと思っています。いただく企画書も、熱意があるものが多いです。

    Haruna Yamazaki / BuzzFeed

    20周年を記念したコラボカフェでは描き下ろしグッズを発売(写真のスケッチブック以外)。

    カードキャプターさくらは「リバイバル」を狙って始めたわけではないですが、コスメやファッションアイテムなど、20〜30代の女性に向けた商品企画も多いです。「子どもの頃買えなかったものを大人になった今、もう一度」のニーズは確実にあると思います。

    Haruna Yamazaki / BuzzFeed

    ペンケースやアクセサリーも

    ――これまで販売したもので、特に反響が大きかったものはありますか。

    ファンのみなさんに絶対喜んでもらえる! と思いましたし、実際すごく反応がよかったのは、原作のCLAMP先生が描き下ろしたさくらちゃんのイラストをそのまま立体化したフィギュアです。

    ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社 / Via goodsmile.info

    木之本桜 Stars Bless You

    まだ制作中なのですが、グッスマ(グッドスマイルカンパニー)さんのこだわりもあって、本当にきれいなフィギュアになりそうです。私も感動しました。

    発想力に驚いたものは、ドライヤーですね。さくらが持っている「封印の杖」の形そのままなんですが……確かに言われてみればドライヤーだな、って(笑)。

    Haruna Yamazaki / BuzzFeed

    考えたこともなかったので「なるほど」と思いました。こちらもとてもかわいく仕上げていただいています。

    あとは、缶バッジやアクリルキーホルダーはさまざまな種類を発売していますが、いつも人気がありますね。描き下ろしのイラストが商品になることもあります。

    最近では、11月29日に発売したLINEスタンプもかなり好評でした。数時間で全体ランキングの1位になって、さくらが多くの方に愛されていることを感じました。

    「カードキャプターさくら」のスタンプがついに『封印解除(レリーズ)』--!!ケロちゃんの「こにゃにゃちはー」から、さくらの「絶対だいじょうぶだよ」まで、名シーン満載の厳選スタンプ! #ccsakura… https://t.co/4Lc2eOTJAr

    個人的に思い入れがあるのは、20周年を記念した切手セットです。

    普段私たちは、ライセンシーさんから寄せられる企画の監修・許諾をするのが主な仕事なのですが、これはこちらから持ち込んで実現しました。

    ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社 / Via ccsakura-official.com

    描き下ろしイラストの切手、クリアファイルに加え、1999年の「なかよし」付録を復刻したレターセットが付いている豪華なセットです! アニバーサリーにふさわしいものができたと思います。

    ――か、かわいい……!「復刻版ふろく」という言葉に弱いこと、自分も身に覚えがあります!

    ほしくなっちゃいますよね。今見てもすごくかわいいです。

    ――ファッションブランドとのコラボもいくつかありますね。

    そうですね、アニメの世界観やモチーフを使ったワンピースやニット、バッグなど、いくつかのブランドから販売しています。

    ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社 / Via est-s.co.jp

    ブランドコラボは他にもお声掛けいただいていますし、これからも増えていきそうです。「えっ、こことコラボするの!」とファンのみなさんに楽しんでもらえたらうれしいです。

    2016年の小学生もさくらちゃんに夢中

    ――大人のファンの方も多いとなると、グッズは高級路線、プレミアム路線になっていくんでしょうか。

    いえ、そういう発想ではないですね。「いいものを作ろう、待っていてくれる人に届けたい」という思いが一番強くて、そのやり方はたくさんあるな、と。大人だけをターゲットにはしていません。

    実際、7月から始まった「クリアカード編」は本誌のアンケート人気も非常に高いです。「なかよし」のメインの読者層は小学生なので、20年前と同じように、今の子どもたちもさくらちゃんに夢中なんですよね。

    ちょうど今、NHKでも「クロウカード編」のアニメを再放送していて、子ども向けおもちゃの新作も続々発売しています。

    あの頃好きだったみなさんにも、さくらちゃんの活躍に今わくわくしてる女の子たちにも、同じように喜んでもらいたいと考えています。

    ――20年経っても変わらず女の子たちを魅了し続けていることに、まずぐっときますね。

    色あせないですね。これだけたくさんグッズ化の問い合わせをいただくのも、ひとえに「作品力」だと思います。

    私自身も小さな頃さくらちゃんが大好きだったので、今こんな風に関わっていることが感慨深いです。……CLAMP先生は特別な存在ですよね、きっと私だけじゃなくて多くの同世代の女性にとって。

    ――川添さんご自身は、作品の魅力をどんな風に考えていますか。

    うーん、なんでしょう、「やさしさ」ですかね……。誰かを傷つける話ではなくて、それぞれの立場の視点や考え方を受け入れている世界がやさしいですよね。

    さくらちゃん自身のかっこよさ、かわいさはもちろんですが、作品世界そのものにも憧れていたんだと思います。お父さんが運動会にゼリーを作ってきてくれたり、お家でパンケーキを食べたり、素敵だなぁって……。自分でもさくらちゃんの真似して髪を結んでみたり、ローラーブレードにチャレンジしたり。

    ――わかります、私もローラーブレードで学校に行きたかった!

    さくらちゃんは運動神経がいいからあんなにうまく滑れるけど、自分じゃそうはいかないな、ってわかっちゃうんですよね(苦笑)。

    「新章」は始まったばかり、そしてアニメへ

    ――12月2日には「クリアカード編」1巻が発売しました。

    特装版には、「なかよし」で大人気だった付録「まんが家セット」のさくらバージョンが付いているのですが、ちょっと心配になっちゃうくらい豪華です。

    講談社 / Via nakayosi.kodansha.co.jp

    クロウカード型トレース台、「封印の杖」型のペン、オリジナルトーンや水彩色鉛筆など本格的なセット

    新シリーズはファンのひとりとしてすごく楽しみでしたし、第1話を読んだ時には「20年の時を軽々と超えてきた!」と感動しました。私のように小さな頃に読んでいたみなさんにも楽しんでいただけると思います。

    ――そして、2018年には新作アニメの放映が決定! ずいぶん早い発表だなと思いました。

    首を長くして待っていてくださるファンの方も多いですし、少しでも早くお伝えしようと、このタイミングでの発表となりました。主要キャラの声優さんと監督も、過去のアニメシリーズと同じです。

    来年1年かけて、さまざまな形で盛り上げていければと思っています。

    ――「クリアカード編」をアニメに、ということは、連載もまだまだ続くと思ってよいのでしょうか?

    そうですね、漫画もアニメも、さらに楽しんでもらえる企画を今いろいろ準備しています。ぜひご期待下さい!

    バズフィード・ジャパン ニュース記者

    Contact Haruna Yamazaki at haruna.yamazaki@buzzfeed.com.

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