「妊娠したけど誰にも相談できない」中高生へ。18歳までの妊娠相談、無料・匿名でOK

    「生理が来ない」「妊娠したかも」「でも誰にも相談できない…」そんな中高生に向け、熊本の病院が専用の相談窓口を設置しました。その背景は?


    熊本県熊本市の福田病院が、「中高生妊娠相談」専用窓口を開設しました。18歳までの中高生が対象で、初診料無料、匿名でOK。周囲の目やお金を気にせず妊娠の検査や相談ができる窓口です。

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    「生理が来ない」「妊娠したかもしれない」「妊娠検査薬で陽性だった」など、妊娠や身体に関する不安を専門のスタッフに相談できる窓口。

    必要な場合は妊娠判定や超音波検査などの検査を無料で受診できます。

    健康保険証の提示は不要で、匿名での受診も可能です。

    福田病院 / Via fukuda-hp.or.jp

    少しでも早く相談してもらうために

    「望まぬ妊娠で苦悩している若い女性の話を聞いたり、生まれた子どもを遺棄してしまう悲しいニュースを見聞きしたりする中で、何かできないかと考えてはじめました」

    福田病院のスタッフは今回の取り組みについてこう話します。

    「10代、特に中高生の妊娠は、誰にも相談できずに時間が経ってしまうケースが少なからずあります。悩んでいる間に産むかどうかを選択できる時期が過ぎてしまうことも」

    通常、妊娠の初期検査にかかる検査は1〜2万円程度。中高生には自分で出すには負担の大きい額です。

    「初診無料で金銭的な負担も減らし、少しでも早く相談・受診していただくことで、母子両方の未来を守ることにつなげたい」

    福田病院 / Via fukuda-hp.or.jp

    コロナ禍の妊娠、目立つ若年層

    2016年に「母子サポートセンター」を設置し、一般的な妊娠・子育ての悩みはもちろん、「お金がなくて受診できない」「これからどうしたらいいかわからない」などの生活面の不安にも、専門家と連携して対応してきた同医院。

    毎年、夏休みや冬休みなど長期休暇のあとは、若年層からの「妊娠してしまったかもしれない」などの相談が増える傾向にありますが、コロナ禍の長期休校の影響で、今年はさらに顕著だと言います。

    10代の妊娠相談の増加は全国的な傾向です。

    妊娠相談窓口「にんしんSOS東京」を運営するNPO法人「ピッコラーレ」は、多くの学校が休校だった3月〜5月の期間、10代の相談者が前年同時期の1.8倍に増えたという調査結果を発表しています。

    電話相談は遠方からでも

    窓口を設置しているのは、福田病院を含む熊本県内の4つのクリニック。電話やメールでの相談は、遠方からでも可能です。

    「誰にも聞けない、相談できない中高生がいたら電話してほしい」と呼びかけています。

    電話番号は、096-322-2995(福田病院 代表)、受付時間は日祝を除く午前9時~午後5時。