「うちにはサンタ来ないの?」貧しさでクリスマスを諦める子どもたちがいる。本屋で「サンタさん」になってきた

    本屋さんで好きな本を選んで、いつものようにレジでお会計するだけ。誰かのために選ぶのって楽しい〜!

    今年はあなたも誰かのサンタクロースになりませんか?

    厳しい状況に置かれている子どもたちに、本を届ける社会貢献プロジェクト「ブックサンタ」が12月24日まで開催中です。

    参加方法は簡単!提携する本屋さんで「子どもたちに読んでほしい、あなたが好きな本」を選び、レジで持ってお会計し、店員さんに声をかけるだけです。

    「ブックサンタ」用の本として回収され、子どもたちのところに送られます。

    NPO法人チャリティーサンタが主催し、2017年にスタートした「ブックサンタ」。全国約250の支援団体と連携し、子どもたちに届けます。

    過去に届けた家庭や、今年届ける予定の家庭からはこんな声が届いています。

    頂いた本や絵本は今も何回も何十回もみて宝物になっています。美味しいご飯やケーキは用意できないけど、クリスマスはサンタさんが来てくれた事に、子供の笑顔がみれたクリスマスでした。

    プレゼントを用意する事ができず悩んでいたところ、当選して絵本を頂きました。小学生の次女はスイマーの本をもらい、高校生の長女にもオシャレな本をありがとうございました。本を買ってあげる機会がなく、今でも大切に読んでいます。クリスマスらしい事は何もしてあげれない我が家ですが、チャリティーサンタ様のお陰で、夢の様な時間を過ごす事ができました。

    お誕生日プレゼントやケーキなど準備することが経済的に困難であり、このような企画があることに心から感謝しております。クリスマスが楽しい日であることを子供たちの記憶に残すことができるのは皆様のおかげです。

    DV避難者で、実質ひとり親です。逃げ出してから3年、親も親族もなく息子と二人きりで生活しています。日々の生活に余裕はなく、息子に色々な経験をさせてあげることも、祖父母や親族との触れ合いなども与えてあげることもできません。息子に見守ってくれる私以外の人がいること、サンタさんがいるという夢を知ってもらいたい。

    子どもにとってクリスマスは特別な日で、街中がクリスマスカラーになるので隠すこともできません。お友達同士でサンタさんの話をするようです。我が家にはサンタさんは来ないと言うと「私は悪い子なのかな」と思ってしまうと思います。子どもを悲しませることなく、クリスマスを過ごしたいです。

    全国47都道府県、779書店が参加

    6年目の今年は、全国47都道府県の779書店に参加書店が拡大しました。

    近くに本屋さんがないよ〜!という人は、ブックサンタ用のオンライン書店で選んで購入することもできますし、クラウドファンディングでも応援できます。

    匿名で、しかも簡単に寄付できる気軽さに加え、本を選ぶ楽しさがあるのが特徴。

    口コミでじわじわと拡大し、2021年には合計3万5162冊が集まりました。2022年の目標は5万冊だそう。

    子どもたちのために本を選ぶなんて、それだけで幼い頃を思い出してワクワクしてしまいます!

    私もサンタさんになりたい!と思ったので近所の本屋さんで参加してきました📕

    まずは、パートナー書店一覧から行けそうな本屋さんをチェック。

    せっかくなら大きな本屋さんの方が楽しいかな〜?と少し足を伸ばすことに。

    児童書コーナーをじっくり見るのって大人になってもおもしろい。絵本、図鑑、小説、なぞなぞ、写真集……なんでもOKです。何にしようかな〜?

    お知らせによると「特に不足しているのは小学生向けの本」とのことで、それを中心に選んでみました。

    私が選んだのはこちら!

    大ヒット映画『すずめの戸締まり』の原作本は今旬だから読みたい子も多いはず!ということで一番に決定。角川つばさ文庫版にしました。

    『エルマーのぼうけん』は自分が小さい頃に大好きだったことを思い出して。続刊もありますし、図書館にも置いてあるでしょうから、おもしろかったら続きも読んでほしいな〜という思いも込めました。

    『ぺんたと小春のめんどいまちがいさがし』は平積みされていて気になった本。まちがいさがしってず〜っと遊んでられるし、読書に不慣れな子でも楽しめそうかな?とセレクトしました。

    『ドラえもん 最新ひみつ道具大辞典』は絶対おもしろいやつ、むしろ私も読みたい…!この分厚さは時間をかけて味わえそうです◎

    『かいけつゾロリ』はつい数日前に出ていた最新巻をゲット!ゾロリはずっと人気があって本当にすごいシリーズですね!初回配本限定のおもちゃがついているのもクリスマスプレゼントにぴったり〜と思いました。

    絵本も1冊…目にとまった『からすのパンやさん』を選びました。かこさとしさんのイラストは色あせずかわいいです。

    「ブックサンタでお願いします」とレジで言うだけ

    選び終えたものの、店頭にはブックサンタのポスターやお知らせはまったくなく「ま、まさか間違えた…?」ときょろきょろ。

    レジで「あの…ブックサンタのWebサイト見てきたのですが…やってますか?」と声をかけると快く「はい!大丈夫ですよ!」と答えてくれました。

    レジでいつものように会計すると「では、これは受け取りますね」と回収してくれました。申込書などの手間は一切なし。スペシャルステッカーももらえます。

    ポスターやお知らせがあるとふらっと本屋さんに来た人も見かけて協力してくれそうだなぁと思いました。私もSNSで見かけるまで知らなかったので…!(※書店によってはもちろんあるようです!)

    オンラインでもサポートできます!

    書店に行くのは難しいという方は、ブックサンタ用のオンライン書店で選書して参加することもできます。

    年齢別におすすめの本が並んでいるので選びやすいです。

    昔からのベストセラーを見て懐かしくなったり、こんな本があるんだ!イマドキ!と驚いたり。タイトルを見ているだけで楽しい〜。

    2021年に書店を通して寄付された本ランキングも公開されているので、これを参考にしたり、逆にあえて載ってない1冊を選んだりもいいかも!私が選んだ本の一部もランクインしていました。

    本日はダンボール120箱、約5000冊の本が届きました📚✨ 「本が足りなすぎる…どうしよう…ブックサンタもう来年はできないのでは…」と不安になっていた現場スタッフは歓喜。嬉しい悲鳴を上げながら本の整理をする1日となりました! 残り12日ラストスパート頑張ります💪 #ブックサンタ #拡散希望

    Twitter: @charitysanta14

    ブックサンタの活動そのものをクラウドファンディングで支援することもできます。

    受付はクリスマス・イブの12月24日まで。ぜひお近くのパートナー書店を調べてみてください〜🎄