「AppBankにデザインをパクられた」iPhoneケースメーカー怒りの告発→生放送で全面謝罪

    「完全にこちらの落ち度」と謝罪。

    「AppBankさんにデザインパクられてコシを抜かしてます」

    iPhoneケース「RAKUNI」を手がけるメーカーが怒りの告発。Appbankのマックスむらいさんと宮下泰明社長が「完全にこちらの落ち度」と生放送で謝罪した。

    発端は、RAKUNIを展開する「トーモ」の東智美代表によるFacebookの投稿だった。

    投稿によると、12月19日にマックスむらいチャンネルで放送した「最高のiPhoneケース作ります」と題した企画の中で、制作デザイン例の1つとしてRAKUNIの手帳型ケースとそっくりのものを公開された。「もろパクリで、腰を抜かしました」。

    すぐにAppBank側に連絡したところ、返事もなく動画は削除されたという。

    ことの経緯に続き、「AppBankはいつからこんなセコい商売するようになったんでしょうか」「手ひどい裏切りに、今年一番泣けました」と切々と怒りと失望をつづっていた。

    まさかのAppBankさんにデザインパクられ腰を抜かしてます。新企画としてRAKUNIそっくりのデザインが出されていました。夏から卸しているのに。クレーム入れたら返事もなく動画は削除されました..。上場企業ですよね?

    Facebookの投稿は約170シェア、ツイートは7000RT以上(午後7時時点)と拡散し、「これはひどい」「AppBankは経緯を説明すべきでは?」という声が多数寄せられた。

    この件を受けて、午後6時15分から、Appbankのマックスむらいさんと宮下社長、そして東さんの3人で生放送を実施。

    村井さんは「完全に私、そしてAppBankの落ち度」と全面的に謝罪。

    「案として出した複数のうちの1つではあったが、あたかも自分たちが考えたように、自分の意見として出してしまったのは間違いない」「言い訳になってしまうが、スマホアクセサリーをたくさん見すぎて、どこがオリジナリティなのかわからなくなっていた」と話した。

    東さんと2人のやりとりの一部は以下の通り。

    東さん「事実関係を整理させてください。まず、このデザインはRAKUNIをまねしましたよね? デザインしている途中で、これだけ似ていて気づかないことは、ありえないと思うんですけど」

    宮下社長「デザイナーに確認したところ、『参考にはしたと思う』という返答しか得られなかった。売れるiPhoneケースを作ろうという企画の段階で、背面フラットケース(背面に凹凸がないデザイン)がこれから来る、と着目したのは事実で、それは実際にRAKUNIがよく売れていたからだと思う」

    東さん「今AppBankさんと別の企画でOEMケースを作っている。その過程でお渡ししたIllustratorのファイルと、今回放送で使われていたデザイン図は配置が似ているのですが、この資料自体は流用ではないんでしょうか」

    宮下社長「あらためて確認しますが、聞いた限りはそれはないとのことでした」

    東さんは「予想以上に(ネットで拡散し)大事になってしまったことは申し訳ない」としつつ、「頭に来たのは本当です」と怒りをぶつけた。

    「プライドを持って四苦八苦しながらものづくりをしている身として、メーカーの側から正式に抗議しなければおさまらなかった。5,6年前から付き合いがあるむらいさんなら、このデザインがRAKUNIに酷似しているのはわかると思う」

    放送後、東さんは自身のFacebookで「経緯の説明をいただき、こちらもきちんとお伝えすることをお伝えしたので、ちゃんと納得できました」「悪意からではなく余裕のない状況の中から起こってしまったことを理解しました」と、和解した旨を投稿している。

    東さんはBuzzFeed Newsの取材に対し、「宮下社長、村井さんとしっかりお話をして、村井さん自身も余裕のないところからチェックが行き届かず起きた件であること理解しました。事を大きくしてしまった弊社の反省点もふまえ、双方、足りない部分を努力して、良い未来をつくっていきたいと思います」と話した。