日本時間9月20日にリリースされたiOS13で、AirDropの表示が変更されました。
近くにいる他人に迷惑画像を送りつける「AirDrop痴漢」(エアドロ痴漢)ができない仕様になっています。
iPhoneのAirDrop機能の仕様が、iOS 13になって変わったようです。iOS 12までは、送られてくる写真が事前に見られるようになっていました。iOS 13になると、送られてくる写真は事前には見えません。つまり、iOS 13にアップデートしておけば、いわゆる「AirDrop痴漢」の被害には遭わないということです。
「AirDrop痴漢」って?
AirDropは、iPhoneやMacなどApple社のデバイスに搭載されている規格。写真やリンク、連絡先などのデータをワイヤレスで送受信できる便利な機能です。
従来は写真を送る際に、送信元のユーザーの名前と、送ろうとしている画像のサムネイルが表示されていました。
この仕様を悪用し、電車のなかや人混みで、近くにいる他人に卑猥な画像や個人の連絡先などを送りつける「AirDrop痴漢」「AirDropナンパ」が度々話題に。
2019年8月には福岡県で、地下鉄内で面識のない男性に裸の女性の写真を送ったとして、37歳男性が県迷惑防止条例違反容疑で書類送検されました。
Twitterを検索すると、類似の被害報告は多数見ることができます。
【悲報】遂にワイもAirDrop痴漢の被害に
昨日帰りの電車で突然Air Dropが! これがエアドロ痴漢か!って思ったら なるほどこういうのもあるのね☺️
被害を防ぐためには、ユーザー側でAirDropの設定を「受信しない」「連絡先のみ」にし、自衛する必要がありました。
テキストのみの通知に
iOS13では、この表示仕様が変更。サムネイルの表示がなく、テキストで「写真を共有しようとしています」と表示されるのみになりました。
うっかり「受け入れる」をタップすると、自分のカメラロールに保存されて目にする可能性がありますが、不意打ちで無条件に見せつけられる――ということはなくなります。
Apple Japanによると、この変更はiOS13からで間違いないとのこと。仕様変更の意図については「個別の変更についてはコメントできない」としています。