Updated on 2019年9月8日. Posted on 2019年9月7日

    アイドルを辞めたら「ちゃんと人間になりました」

    「アイドルを辞めて、人間になりました」

    多くのファンに惜しまれながら、アイドルを卒業して2年。元NMB48の“みるきー”こと渡辺美優紀さんが、昨年秋にソロで活動を再開しました。

    中村和孝(まきうらオフィス)

    4月には1stソロアルバムを発売し、雑誌やバラエティ番組にも出演するなど、順調に活動を広げるみるきーさん。8月に発売したフォトスタイルブック「美優紀です。」(宝島社)では、アイドル時代より大人になった姿を見せています。

    フェミニンで柔らかなビジュアルに、ふわふわとした甘い声。

    飯本貴子 / Via tkj.jp

    渡辺美優紀さん

    「とにかくかわいい!」とキュートさに憧れる同性のファンも多いですが、小さな頃から「ぶりっこ」という言葉には嫌な思いを抱いていたそうです。

    そんなみるきーさんが「ぶりっこ」を肯定できるようになったのはつい最近と言います。そのワケは?

    ファンへの思い、アイドルという仕事に対しての思い、聞きました。

    ミラノで見つけた、新しい自分

    ――今回の本、かわいらしいものから大人っぽいものまで、お写真が本当に素敵でした。ミラノでの撮影は渡辺さんご自身の希望だったんですか?

    そうです! ヨーロッパに行ったことがなかったので、せっかくなら行きたいな〜って。街並みもきれいだし、何よりイタリア料理っておいしいし!(笑)

    中村和孝(まきうらオフィス)

    ――いいですね! ごはんも満喫しました?

    はい、いろいろ食べました! ピザとかパスタとか……ミラノ名物のカツレツがものすごくおいしかったです♡

    最終日はみんなで打ち上げをしたんですけど、おいしいワインをいただいて、顔が真っ赤になるくらい酔っ払っちゃいました。最後にレストランでの写真ありましたよね? あれがその打ち上げの時で、本当に酔っ払っています(笑)

    中村和孝(まきうらオフィス)

    ――そうなんですね、ほろ酔いみるきーさんが見られる写真集。特に思い出に残った1枚はありますか?

    湖の撮影は、大きな鳥が追いかけてきてめっちゃ怖かった! 結構ヤバかったです……襲われて……ほんとに怖かった……。

    逃げ回りながら撮った写真なので思い出にはなりました、いい思い出じゃないけど(笑)。

    中村和孝(まきうらオフィス)

    後ろにいる鳥に襲われたそう

    ――撮影場所も衣装もたくさんで、見ごたえがありました。

    そうですね、いろいろなところで撮らせていただきました。衣装はスタイリストさんと相談しながら一緒に決めたんです。どれもお気に入りです。

    ……あれ? 今気づいたんですけど、もしかしてこれ撮影順に並んでる? うわ〜、知らなかった!

    中村和孝(まきうらオフィス)

    そう思って見ると、どんどん表情が変わっていくのがわかりますね。最初はちょっと緊張気味、だんだんリラックスしていって、最後に楽しく酔ってる!一緒にミラノ旅行しているような感じで見てもらえたらうれしいです。

    男子にも女子にも喜んでもらいたい!

    ――今回、フォトスタイルブックということで、前半は写真集、後半はメイクやファッションなどのコーナーになっています。

    「写真集を出してほしい」と「スタイルブックを出してほしい」、ファンの皆さんからの要望がどっちも同じくらいで決められなくて。「じゃあ、どっちも」と欲張って1冊で両方やることにしました。

    ――女性ファンも多い渡辺さん。メイクやファッションについて質問されることは普段から多そうですね。

    そうですね。なのでこだわったのはスキンケアページです。インスタのコメントなどで質問されることも多いので、ひとつひとつの工程をかなり細かく書きました。

    ファッションも私服だし、愛用コスメも本気で本気の「選抜メンバー」です! 参考にしてもらえたらいいな〜。

    アイドルを辞めて「人間になりました」

    ――2016年夏にNMB48を卒業し、2年間の充電期間を経て、2018年秋にソロで活動を再開。個人的に、復活したみるきーさんがあまりにかわいくて「全然一般人じゃない!」と本当にびっくりしたのですが……。かわいさをキープするために気をつけていたことはありますか?

    え〜そうですか?(笑)ありがとうございます。気をつけていたことあるかな? 映画を見たり舞台を観たり、積極的にエンタメに触れ続けるようにしていました。それくらいかな。

    お休みの間は、いろいろなところに行きました。カナダに語学留学したり、ママとNYに旅行したり、ハワイやラスベガスやメキシコに旅行したり。でも、うーん、ずっと悩んでいたかもしれないです。

    ――芸能活動を再開するか、ですか?

    いや、そこは悩んでなかったです。絶対したかった!

    そうじゃなくて「活動再開して何をしよう?」という意味で悩んでいました。具体的に何がしたいのか、できるのか、これっていうものが見つからなくて。

    2年間いろいろ考えて、やっぱりステージで歌って踊るのが大好きだな、とあらためて感じました。

    ――歌って踊るという意味ではこれまでと同じアイドル的なお仕事ですが、ご自分の中ではソロになったことで何か変わりましたか?

    変わりましたねぇ、ちゃんと人間になりました(笑)。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    「Cheek-tic-Cheek」MV

    NMB48で本当にすごい経験をさせてもらったのは間違いないんですが、忙しすぎて最初の2、3年の記憶がないんですよ。人間、寝ないと記憶喪失になるんだなって知りました(笑)。

    ゆっくり睡眠がとれることがほぼなくて、移動時間に「頑張って寝る」しかなかったですもん。お休みも3カ月に1回くらい、いきなり当日に「今日休みです」って言われてポッカリ空く感じ。

    もちろん楽しいこともたくさんあったんですけど……もう! 忙しかったです! とにかく!

    ――今はだいぶ寝られるようになりましたか?

    今はめっちゃ寝てますよ、寝られるだけ寝てます。ずいぶん人間らしい生活ができるようになりました、という意味で「人間になりました」!

    ――では、卒業したことへの未練はまったくないですか。

    それはまったくないです。今でもNMB48のことは好きで応援しているし、「楽しそうだな」「みんな元気でうれしいな」とは思いますが、自分が戻りたいとは思わないです。

    中村和孝(まきうらオフィス)

    「釣り師」も「ぶりっこ」もずっと嫌だった

    ――いま渡辺さんが、お仕事する上で一番大事にしていることはなんですか?

    適当なことを言わないこと。一人一人にちゃんと向き合うこと。

    今日もこの本のお渡し会だったのですが、多くのファンの方に「会えてうれしかったです」と言っていただけて。文字にすれば同じ言葉でも、皆さん一人ひとり言い方が違うし、そこにある感情って全然違うじゃないですか。

    直接お話できるのが一瞬だからこそ、毎回目の前の相手と誠実に向き合わないといけないなと思っています。これはずっと昔からですね。ファンの方に対してだけでなく、お仕事すべてに対して、常に真摯にいようと思っています。

    美優紀です。の発売イベント2日間ありがとうございました♡ スタッフさんが女の子達みんな可愛いですねって言ってたよー🤭💕 でもほんとにそう思う😏🤤 美容院に行ってから来てくれたり私に会うのがデートみたいに思ってくれててすっごいLOVEいなと思った。 😘

    ――かっこいいですね。握手会での応答のうまさ、会話や仕草でファンをめろめろにする手腕から、ある時期は「釣り師」と言われていました。正直、当時はどう思われていたんでしょうか。

    え〜〜……本当に嫌でした!!(笑)私は私なりに、一人ひとりに真剣に向き合っていたのに、媚びていたわけじゃないのに。「違うのにな〜、そうじゃないのにな〜」とずっと思っていました。

    ――本の中で「小さい頃はぶりっこと言われていた」ともありましたが、アイドルというお仕事は「ぶりっこ」がプラスになる面もあると思います。アイドルになったことで、意識が変わった点などはありましたか?

    なんか、生まれてからずっと平凡だったな、普通だったなっていうときがなくて。小中学校のときは、女のコからぶりっこって言われて友達を作るのに苦戦したこともあったし、グループに入ったっていうこともそうだし。(『美優紀です。』収録インタビューより)

    「ぶりっこ」もよく言われたけど、ずっと嫌でしたね。……最近までずっと嫌でした(笑)。あまりにコンプレックスで、反動でやけにツンツンしていた時期もありましたね。反抗期みたい。

    でも、素の自分でいてそう言われるなら、それはもう「ぶりっこ」じゃないなって。そういうキャラに見られるなら、それが私の自然体なんだ、と受け入れられるようになりました。

    飯本貴子
    宝島社 / Via tkj.jp

    ――「最近まで嫌だった」のは意外でした。うまく武器にしているように見えていたので。

    武器に……いや、でも嫌でしたね。私はいつも真剣なのに、茶化すようにそう言われるのは!

    ――再始動した今改めて、アイドルというお仕事は天職だと思いますか?

    どうだろう!? でも、無理せず楽しくできているから、天職なのかも。

    アイドルの子って、自分のキャラに悩んでいることが多いのですが、私そこに悩んだことは1度もないんですよ。ずっと自然体だし、ずっと自分。キャラ作りはしたことないし……できない!(笑)

    ファンの皆さんはそういう私を応援してくれているのだと思いますし、これからも私らしく、いろんなことに挑戦していきたいです。

    バズフィード・ジャパン ニュース記者

    Contact Haruna Yamazaki at haruna.yamazaki@buzzfeed.com.

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