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大学に生理用品を。大学生の「なんで?」から生まれた性教育の新しいかたち

どうして自分で生理用品を買わないといけないんだろう?そう疑問に感じた大学生が立ち上がりました。

なぜ生理用品は自分で買わないといけないの?

月経は、排泄行為とかわらない生理現象。なのにどうしてトイレットペーパーは無料で、生理用品は有料なんだろう?そんな疑問を持ったある大学生が、キャンパスに生理用品を設置するプロジェクトを立ち上げた。

Carol Yepes / Getty Images

BuzzFeed Newsはこのプロジェクトを企画した中島梨乃さんを取材した。

プロジェクトを考えたのは慶應義塾大学のSFC1年の中島梨乃さん。高校生の頃からSNSで発信活動をし、他にもイベント開催、アフターピルの市販化に関する取り組み、テレビやラジオなどのメディアへの出演、大学内での性暴力に関する署名活動などをしている。

中島さん提供(@Roni20000830)

自身のYouTubeチャンネルでは性教育についての動画なども配信している。

「大学に生理用品を」のプロジェクトを思いつかれた経緯について、中島さんはこう語る。

「今年2019年はハヤカワ五味さんたちがやっているilluminateが発足したり、『生理ちゃん』が映画化されたりと、生理に関する変化がたくさん起きた年でした」

「その流れを受けて自分にもできることはないかと考えたときに、学校に生理用品を置くということを思いつきました。月経は排泄行為と同じ生理現象なのに、トイレットペーパーは無料で置いてあって、なぜ生理用品は自分で買わないといけないんだろう、と」

ニューヨークの公立の学校で生理用品が無料配布され始めるというTwitterの投稿を見かけたこともきっかけになった。

中島さん提供(@Roni20000830)

キャンパスに生理用品を

そして中島さんは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで行われる「SFC Creative Week」の展示の1つとして、性別関係なく、生理がくる全ての人がより自分に合った選択ができるように男女トイレ両方に生理用品を置くことを決めた。

必要な資金はクラウドファンディングで集めた。ただ生理用品を設置するだけではなく、全6種類の生理用品の説明や、生理に関するエッセイも一緒に置くことで、「恥ずかしいもの」だと思いがちな生理に向き合うきっかけづくりを目指したのだという。

中島さん提供(@Roni20000830)

実際にキャンパス内に設置された生理用品

プロジェクトで感じた「温度差」

このプロジェクトに対する反応は様々だったようだ。

「やはり『驚いた』という意見が多かったですね。でも、私を含め、プロジェクトを実施したメンバーの考えを聞いて『確かにあったほうがいいかも』という言葉も聞こえてきました」

「それと、性教育に関心のある人からは大学に生理用品を置くことに対して『ナイスアイデア!』といった反応をもらったのですが、性に関心がない人は『とりたてて話題にするほどすごくない』といったような感じで少し温度差を感じました。生理が来る人にとっては、生理というものが当たり前すぎて関心を持ちづらいのかなと思いました」

中島さん提供(@Roni20000830)

生理用品の説明や、生理に関するエッセイも生理用品と一緒に設置した

発信は仲間づくり、実践は関心のない層に向けて。

高校生の頃から、性教育に関する発信活動をしてきた中島さん。大学に進み、発信活動だけでなく、性教育を実践するようになった。そこには、発信活動をする中で生まれた「性や性教育のイメージに対して関心を持たない人たちにはあまり届いていない」というジレンマがあったという。

「発信活動もとても大切なのですが、どうしても同じ意識を持った人だけがどんどん知識をつけていく空気感があります。なので発信活動では仲間づくりを意識し、実践していく際は関心のない人たちに向けてというのを心がけています」

「今の大学に入ったのも、いろいろな分野を学んでそれらを性教育とコラボレーションさせることで、様々な層の人に届いてほしいという想いがあります。また実際にかたちにすることで自分の想いも、SNS上の言葉より深く伝わりやすくなったのではないかと感じています」

「いざという時にすぐに相談できる環境を」

生理用品をキャンパスに置く取り組みは、イベント期間内で終了してしまったが、中島さんは今後も「様々な分野を学び、それらと性教育をコラボレーションさせ、新しい性教育の在り方や普及方法について考えていきたい」と思っているという。

中島さんは、中高大学生の若者の性に対しての意識について、自身の思いをこう語る。

「下ネタやプライベートな話とは別に、健康に関する話題のひとつとして、性について話せるようになってほしいです。後ろめたさを感じず、安心して性の知識が得られる環境があったり、すぐに相談できる人がそばにいるような環境をつくっていきたいです」

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