新聞のテレビ欄に隠されたメッセージ。そこには原爆の日への思いがあった。

    8月6日、「原爆の日」の新聞のラテ欄に隠されたあるメッセージ。そこには担当者の意外な思いが込められていた。

    8月6日原爆の日。中国新聞に掲載された、あるテレビ欄。

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    プロ野球、広島カープと横浜DeNAの試合を生中継するRCC中国放送の紹介文。一見何の変哲もないラテ欄に見える。

    しかしよく見ると、そこには縦読みのメッセージが……

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    「野球できる平和に感謝」

    なぜ、ラテ欄にこのメッセージが書かれたのだろうか。

    BuzzFeed Newsはこのラテ欄を担当した、RCC中国放送スポーツ部の松本清孝さんを取材した。

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    「広島のマスコミとして、また私自身1人の広島県民として、原爆の歴史を継承する一助となればという気持ちで書きました」

    そう語る松本さんによると、8月6日にラテ欄で縦読みメッセージを書くという試みは2012年から始まったという。

    広島のマスコミとして、1人の広島県民として。

    時事通信

    これまでも、「カープ応援できる平和に感謝」(2014年)「86を次世代に伝える」(2015年)「今を戦前にさせない」(2016年)などの文言は、たびたび話題を呼んできた。

    松本さんはこうも、言葉に力を込める。

    「観客の歓声で活気がある球場や、明るいプレーで被爆復興する人々を昔から支えてきたカープを知ってもらいたいと思っています」

    原爆について少しでも考えるきっかけになれば

    時事通信

    松本さんの祖父は、原爆で亡くなっている。

    「私にとって被爆体験は想像することしかできない事です。それと同じように、今の若い人達にとって、原爆のことを考える機会ってあまりないと思うんです。だから、テレビ欄が原爆について少しでも考えるきっかけになればという想いで書きました」

    「被爆74年が経ち、今広島の地で目を上げれば豊かな街が広がっています。焼け野原から広島の復興を支えてこられた諸先輩方に感謝の気持ちを持つとともに、同じことを二度と繰り返してはいけないという想いです」

    Contact Hana Shimada at hana.shimada@buzzfeed.com.

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