この手があったか!と話題
新型コロナウイルス感染予防策として、在宅勤務をする人が増えています。
ZoomなどのWeb会議サービスを利用して、会議をしている方も多いのではないでしょうか。
そんな今ならではのシチュエーションを描いた、面白すぎる動画がTwitter上で話題になっています。
「ダルい上司の打ち合わせ回避する方法考えた」
そんなタイトルと共に投稿された動画には、Zoomで会議をする4人の様子が映されています。
癖の強すぎる上司が話を進める中、同僚がまさかの方法で回避しようとしますが……まさかのオチに、爆笑必至です😂
投稿は、6千以上リツイート、1万6千以上いいねを集め (5月8日現在)話題をよび、リプ欄には「爆笑しました」「最高」などのコメントが寄せられています。
ありそうなシチュエーションに、思わず笑ってしまうこちらの動画。実はプロの劇団が作った作品なんです。
BuzzFeed Newsは劇団ノーミーツ主宰・監督・プロデューサーの林健太郎さんを取材しました。
「NO密で濃密なひとときを」をテーマに活動する、劇団ノーミーツは「打ち合わせから本番までを1回も会わずに活動するフルリモート劇団」。
普段は映画会社の演劇部に勤務しつつ、自主制作映画の制作などを行っているという、劇団ノーミーツ主宰者の林さんにお話を聞きました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で「劇場も現場も全てが止まり、周囲の人々やエンタメ業界の状況が一変した」と、エンターテインメント業界の現状について説明する林さん。
「自宅からでも作れるエンターテイメントはないのか」と考えていた矢先に、友人から相談を持ちかけられたのだといいます。
「自宅からでも作れるエンターテイメント」を。
友人から相談を受け、「ZOOMを使って遠隔で作品を制作する」というアイデアに辿り着いた林さん。
「その場で業界同期であり劇団の主宰をしている知人を誘い、実験的に第1作目「ZOOM飲み会してたら怪奇現象起きた」を制作しました」
これをきっかけに「遠隔だからこそ生まれる発想・面白さがあるのではないか」と感じたという林さん達。こうして劇団ノーミーツが始動したのです。
3人から始まった劇団ノーミーツは現在、想いに共感して集まったメンバー約10人で活動しているといいます。
打ち合わせから本番まで、すべてをリモートで活動している影で林さんは「芝居を作り上げる現場感を共有するのが難しい」と活動の苦労を明かします。
「特に俳優陣は、誰もいない部屋でパソコンに向かって演技を行うため、本来相手を感じながら行う芝居が出来ず、演出面においても、基本的にはPCのインカメを使用するため、画角に制限がかかるなど、何かと制約が多いです」
一方で、「そういった制約だからこそ生まれた発想も多々ある」のだといいます。「現在はフルリモートならではの縛りを楽しみながら制作しております」
話題の作品は、ダルい上司役の方のアイデア!
今回話題になった作品「ダルい上司の打ち合わせ回避する方法」は、作品内で上司を演じるメンバーの岩崎さんの「ダルい打ち合わせをバーチャル背景で切り抜けたら面白いんじゃないか」というアイデアから生まれたとのこと。
「ZOOMの一番の特徴でもあるバーチャル背景を軸にミスリード重ねていくことで、短時間で沢山の驚きと笑いが生まれる作品を目指しました」