
毎年夏の終わりに、アメリカ中のヒゲ好きがコニー・アイランドに集まってくる。目的は1つ、コニー・アイランド ヒゲ競技会(Coney Island Beard and Moustache Competition)に参加するためだ。
競技会では、「マーベルのヒーローぽい口髭」や「やんちゃ顎髭」などのカテゴリ別に、クリエイティビティ、サイズ、個性によって審査される。
写真家のB.A. ヴァン・シスが、参加者のエンターテイメントとも言えるヒゲを捉えるため、今年で12回目となるヒゲ競技会に乗り込んだ。
ヴァンのポートレート写真とともに、今年のヒゲ競技会を振り返りたい。これを見たらきっとヒゲをはやしたくなる。
エディ・キマーリング(ニョーヨーク州、レヴィットタウン)

ヒゲ競技会に出場している人の多くは、実は初出場の人々。
シク教徒だというある男性は、今年初めに開催されたウォルター・ホイットマンそっくりコンテストで優勝したことがきっかけでヒゲ競技会へやってきた。また、別のある男性は、豚の丸焼きフェスティバルで出会った人に、ヒゲ競技会に出場すべきだと言われてきたのだという。
最優秀ヒゲスタイルを獲得したマーク・バーディック(コネチカット州出身)は、赤毛のヒゲを、妻の助けを借りたっぷりのワックスで、まるでタコのようにスタイリング。
ヒゲをスタイリングしたのは、競技会当日が初めてだという。
出場者の多くは、そのまま街を歩ける私服だが、コスプレをしている強者もいた。クリスチャン・ファットルッソ(ニョーヨーク州出身)がその1人だ。ヒゲに合わせた19世紀の車掌コスプレで最優秀賞に輝いた。
他にも、1920年風のしましま水着にカンカン帽、手にはピクニックバスケットという姿の男性も見かけた。
ヒゲと一口に言っても、実に多種多様だ。口髭、顎髭、サイドのもみあげ、それらを全部繋げたスタイルもある。口髭だけでも、長いものから短いもの、巻かれているものと幅広い。
ユニークなヒゲの人々だが、優勝したところで賞金が得られるわけではない。勝者が手にするのは、勝者の証の赤いハットとヒゲへの誇りだけ。
その他、勝者の特権があるとすれば、翌年のヒゲ競技会に審査員として参加できるということ。サンザー・ラブクラフト(ミズーリ州出身)は、まさに昨年の受賞者=今年のジャッジの1人あり、「競技会は賄賂しだい!」とジョークを飛ばしていた。彼のヒゲへの思いはある意味哲学的だ。
「しばらく伸ばしてみた。そしたら、だんだん好きになってきた」メガネの位置を直しながら、サンザーはそう語ってくれた。
カレン・ジョーンズ(ニョーヨーク州、ブルックリン)

アンギャド・ショターラ(ニョーヨーク州、マンハッタン)

マーク・バーディック(コネチカット州、ウエストブルック)

サンザー・ラブクラフト(ミズーリ州、セントルイス)

「海賊」デイヴ(コネチカット州)

クリスチャン・ファットルッソ(ニョーヨーク州、ブルックリン)

ロブ・ロメオ(ニョーヨーク州、ブルックリン)

ルカ・ファットルッソ(ニョーヨーク州、ブルックリン)

スティーヴ・ブルック(ミシガン州、デトロイト)

アダム・リン(ニョーヨーク州、ブルックリン)

ハナ・ダンバー(ニョーヨーク州、ハーレム)

ゲリー・スピラー(ニューハンプシャー州)


この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan