これはハリネズミのデレック。彼は、ほとんどの針をなくしていた。獣医は、ストレス性の脱毛症だと診断した。

デレックは「生まれて間もなく大変な目にあったため、針を失くしてしまった」と、獣医は語った。

2015年9月にイギリス南部の町で発見された時、デレックは生まれて2、3週間しか経っていなかった。

ハムスターよりも小さかった彼には、1円玉くらいの大きさの感染した傷があり、治るのに1ヶ月以上かかったと、ハリネズミ保護団体「ハーツ・ホグライン」を運営するリン・ガーナーは語る。

「鳥につつかれたのが原因だったのだろうと思っていました」と彼女は言う。
「最初は、針が失くなったのは疥癬とか白癬とか皮膚の病気かと思っていました。でもここ数週間で、獣医は最終的にストレス性の脱毛症だと診断を下ました。25年間ハリネズミの世話をしていてこんなのを見るのは初めてでした」
デレックのストレスレベルを下げるためには、広くて、暖かい場所が必要だと、医者は語った。

ガーナーがFacebookで呼びかけたところ、デレックに新しい家が見つかった。地元のボランティアが、ガーナーに連絡してきたのだ。
「うまくいけば2、3カ月で回復し、ストレスレベルも下がるだろう」とガーナーは話す。
ガーナーは、デレックは「強い子」だから、3月には針も元通りに生えてくるだろうと言う。そうすれば、彼を野生に戻すことができるという。
「彼は、とても強い性格だ。私が彼に触ろうとすると、丸くなって飛び回り、私のことを針で刺そうとする。でも、針で刺される代わりに、暖かい、柔らかい肌の小さなボールが当たるだけなんだけど」と彼女は言う。
早く治ってね、デレック。
