色覚障害は欠損じゃない メイクアップアーティストへの道のり

    色覚障害は欠損ではなく、ユニークな世界の見え方の1つです。

    アンドリア・トムリンは今まで6年間、SephoraやMACのようなブランドで働いてメイクの仕事をしてきました。彼女は色覚障害を持っています。

    実際のアンドリアのメイク方法はこちら!

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    As/Is / Via youtu.be

    色覚障害にはいくつかのタイプがあります。アンドリアの場合、厳密にはすべての色を見ることができますが、多くの色に混ざっている赤みや緑色を識別することはできません。

    アンドリアは、他の人と異なる世界を見ていることには薄々気付いていましたが、空軍に参加しようとするまで正式な診断を受けていませんでした。

    では、どうやって色覚障害の女性がメイクアップアーティストに? きっかけはメイクアップアーティストが結婚式会場に現れず、花嫁が泣き崩れることがあったため。

    アンドリアは自分なりのメイクアップ法を開発しなければなりませんでした。彼女は完璧な見た目を作り上げるために、いくつかの技を習得しました。

    たとえば、アンドリアはMACから色理論についてたくさんのことを学びました。彼女は赤や黄色を加えることによってファンデーションの色合いを調整できることを知っています。

    アンドリアは、混ぜ合わせた色をクライアントの顎のラインに見本として並べて、色が正しいことを確認します。置いた色が消えるように見えたら、大抵正しい色合いです。

    アンドリアは赤をよく見ることはできません。でも、紫色は見えるので、青色の上に赤を塗って、赤の色合いを見分けています。

    「もし青と混ぜて紫色になるなら、その商品は青みのある赤色をしています。オレンジ色に変色するなら、黄みのある赤です。茶色に変色するなら、それは赤と黄色が混ざった健康的な赤をしています」

    「青を混ぜて作った色見本をパレットの隣に置けば、赤を見分けることができます」

    緑色を見て判断しないといけないとき、アンドリアは色のコントラストを使います。

    そして時にはテクノロジーも駆使します。

    この障害にもかかわらず、アンドリアは自分の仕事に誇りを持っています。

    そして、彼女は色覚障害は欠損というよりも、独特な物の見方であることを学びました。

    アンドリアは、色覚障害がキャリアの妨げになるとは思っていません。

    物事はそれほどシンプルではありません。時には、アンドリアのメイクを信用してくれない人もいます。

    自分の才能を疑ったことがないと言えば嘘になります。それでも、アンドリアはいつも前進する方法を見つけています。

    アンドリアはまた、色覚障害であることということで、ばかげた質問をしてくる人々に対応しなければなりません。でも今ではそれすら楽しんでいるといいます。

    幸運なことに、アンドリアは夫から多くのサポートを得ています。そして彼自身も偶然、世界を違った見方で見ている人の一人なのです。

    アンドリアの夢は、自分の殻を破り、人とは違ったように生きたいと思う人のためのメークアップラインを作ることです。

    アンドリア、あなたは本当に素晴らしい!

    アンドリアについてもっと知りたい場合は、Instagramで@colorblindmua1をフォローしてください。

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:フェリックス清香/編集:BuzzFeed Japan