
僕の猫、ジェンキンズ。

世界情勢を追うのが好きなオス猫です。

ちなみに、90年代初期のスターがすごく好き。

そんなジェンキンズが、心の底から愛しているのが段ボール箱。

どれだけ魅力的か伝わったでしょうか? 僕は毎日勤勉に生きる彼になんとかして敬愛の意を表したくなったんです。彼の心と同じくらい広くて美しい家を作ってあげたい——そんな案が思い浮かんだ。

だって、こんな狭い家では... …かわいそうだ。

ということで、僕たちの作業過程を説明します。
まず、段ボール箱。すごく上質なやつ。

それもたくさん。

爪とぎポール用に塩ビのパイプ数本とロープ。あと、ちょうどいいサイズのダクトが数個あれば、通路や見晴らし台を作れる。


その他に、飾りリボン、ひも、グルーガン、カッターナイフ、マーカー、クリスマスライト、一生分のダクトテープを買いました。

詳細な建築設計図も欠かせない。

準備完了。始めます。

まず、特大段ボール箱6個を並べてつなげ、猫の形の出入り口を作る。穴をいくつか開けて通気孔や見晴らし台も作りました。



建物をつなぐ通路を設置。最新技術のダクトテープを使ってしっかりとね。



敵が近付いてきた時に、ジェンキンズがすぐに要塞から外を見渡せるよう、独立した建物には潜望鏡を取り付けました。
爪とぎポストチームもいます。


塩ビのパイプとロープを使い、建物の支柱としても使える爪研ぎポスト。実用性もバッチリ。
後壁を築き上げた後、中庭の周りに部屋をたくさん造りました。



要塞っぽくなってきた!
それから、いくつかのロープの橋をつなぎ合わせ、ジェンキンズが敵軍を威嚇するのに使える落とし格子も作りました。


城なので、上の方は凹凸のフォルムを。真ん中には「ジェンキンズ・タワー」。ここは玉座の間です。右の写真は中庭。



後壁に特製の吊り橋も取り付け、旗、毛布、猫用ベッドを要塞の中に戦略的に配置した。


侵入者対策に、威嚇のオブジェも作りました。

要塞・完成。

ジェンキンズの反応も良好。

まず王座の間の下を堪能。

そして、インテリアやレイアウトを点検した。
その後、2階を丹念に確認。じっくりと。

そして、展望室から広大な領地の様子を眺めた。

次にベッドの硬さと弾力性をチェック。

ちなみに、東館の「ジェンキンズ・タワー」がお気に入りな模様。

胸壁も長時間をかけてパトロール。

胸壁の頑丈さをテスト中。
広大な中庭でエクササイズ。
じっくりと、慎重に、丁寧に家の確認をし……
ジェンキンスは点検作業を切り上げた。

僕たちは丸1日と大金を費やしたけど

お気に召してくれたようで

なんだか僕らも誇らしい。

これが、ジェンキンスの要塞であり、豪邸だ。
