日本でも「レオ様」の愛称で親しまれている、俳優のレオナルド・ディカプリオ。彼の代表作といえば、ジャック役で主演を務めた『タイタニック』です。
『タイタニック』では、ローズ役のケイト・ウィンスレットとの素晴らしい演技によって、映画史上最も有名な俳優として確固たる地位を築き上げました。
11月23日に公開された「GQ」のインタビューで、映画監督のジェームズ・キャメロンは、『タイタニック』のキャスティング秘話について語りました。
なんと、レオはジャック役の候補から外れかけていたそうです。
ジェームズ監督によると、ケイトをローズ役として起用するのは、すでに早い段階で決まっていたといいます。しかし、ジャック役の俳優探しは続いていました。
その中で、1993年に『ギルバート・グレイプ』に19歳で出演しアカデミー助演男優賞にノミネートされた、レオの名前があがったといいます。
ジェームズ監督は、レオと初めて会った日をこのように振り返りました。
最初の顔合わせで、レオは監督も含めその場にいた全員を魅了しました。しかし、ジャック役をレオに決めるには不十分でした。
レオはその後、ケイトとの役合わせのために、スクリーンテストに呼ばれたそうです。
「レオは数日後に再びやってきました。私は撮影のためにカメラの準備をしました」「彼はケイトとの打ち合わせだと思っていて、テストを受けるとは知らなかったようです」
それを聞いたレオは、「待って待って、僕がセリフを読まなかったら、この役は貰えないってこと? そういうこと?」と驚いた様子だったそう。
「それまでは全身全霊で不満オーラを出していたのに、私が『アクション!』と言ったとたん、彼はジャックになりきっていました」
「レオやケイト無しの『タイタニック』は想像できないでしょう」と、ジェームズ監督は語った。
ジェームズ監督によると、当時21歳だったレオは、ジャックのキャラクターをより複雑なものにしたいと熱望していたそう。そのため、台本にはジャックの「苦悩」と「過去のトラウマ」を盛り込むよう、提案していたといいます。
「私はそう言った瞬間から、レオにとって『タイタニック』は難しい、挑戦的な撮影になるだろうと思いました」
レオにとって、『タイタニック』が彼の俳優キャリアを成功に導いたのは間違いないようです。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟
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