「私はただの駒。商品だった」80年代の人気美少女アイドル、14歳で出演した映画を振り返る

    俳優でモデルのブルック・シールズが、主演映画『青い珊瑚礁』を振り返り、幼い頃から性的なシンボルとして扱われていた過去について言及した。

    映画『プリティ・ベビー』で知られる俳優のブルック・シールズ。新作ドキュメンタリーで、キャリアをスタートさせた頃を振り返り、監督たちから「利用された過去」を振り返った。

    ブルックは、14歳で映画『青い珊瑚礁』の主演を務めた。同作品で恋人役を演じたクリストファー・アトキンズは、18歳だった。

    同作品は、島に取り残されたいとこ同士の少年少女が恋に落ち、やがて子どもを授かるという物語だ。

    性的なシーンや極端な露出を14歳の役者が受けもっていた点は、公開当初も議論を呼んだ。

    ブルックは、自身の半生を描いた新作ドキュメンタリー『Pretty Baby: Brooke Shields(原題)』で、同作品のランダル・クレイザー監督を批判した。

    すでに業界で性的なシンボルとして扱われていたブルックを、ランダル監督が利用したと主張している。

    ランダル監督は当時、新聞社のインタビューに対し、14歳のブルックについて「撮影中に女の子から女性へと変貌を遂げた」とコメントしている。

    ブルックはランダル監督について次のように述べている。「監督は、映画をリアリティ番組にしようとした。私の性の目覚めを売りたがっているように感じた」

    先日、トーク番組『ドリュー・バリーモア・ショー』に出演したブルックは、ドキュメンタリーの公開後、ランダル監督から連絡があったことを明かした。

    「着信に彼の名前が表示された時、『どうしよう』と焦った。でも電話には出なかった。留守電に繋げたの。どういう要件で、彼が連絡したかわかるように」

    「ランダル監督は話がしたかったみたい。何の話かわからないけど。でも、昔のことを掘り返したくなくて…。そういうことを求めていた訳でもないから」

    未成年を性的に描く、もしくは未成年の役者に性的な表現をさせることに関して、ブルックは「男性の監督たちが(デビュー当初の)私を枠にはめて利用していた」と語る。

    「私そのものを見ていたわけでも、ましてや守ってくれたわけでもなかった。もちろん楽しい時もあったけれど、私はただの駒で、商品だった」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン