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「石を見つけるとき、その石もわたしを見つけている」本物そっくりでキュートな動物のストーンアート

「石にも意思があり、見えたものを描いてもいいよ、という合図だと思っています」

「石の内側にあるものの中から生き物の気配を見つけて制作するので、描くものを決めているのは、わたしではなく石だと感じています」

そう語るのは、ストーンアーティストの中田明恵さんです。

石の形を一切変えずに特徴を活かして描かれた動物たち。

メディアに「まるで生き物」と紹介されたことがあり、現在、中国のSNSなどでも注目されています。

ストーンアートを始めたきっかけは、ある日、河原を散歩していた時。「うさぎにしか見えない石に出会った」と中田さんは話します。

「もともと自然の石を集めること、動物を描くことが子どもの頃から大好きだったのですが、手のひらの石の中でひとつになったような気がしました」

石は、絵を描くためのただの素材ではない。中田さんはそう説明します。

「あれほどたくさんの石がある河原の中で、そのひとつが生き物にみえることは、石との出会いだと思っています」

「わたしが石を見つけるとき、その石もわたしを見つけているんだと感じます。石にも意思があり、見えたものを描いてもいいよ、という合図だと思っています」

ひとつの石に出会うのに、数時間から数ヶ月かかることもあると中田さんは話します。

「筆を入れるのは、どこにでもある石ではなくて、出会って、イマジネーションをもらうというコミュニケーションがとれた特別な相手です」

「その相手のすべてを尊重して制作するので、削って形を変えるなどの加工は一切しません」

石の魅力についてこう語ります。

「人が決めた生き物の定義からは外れますが、元は山奥の大岩だったかもしれない石が、自分の手のひらに収まる大きさや形になるまでの膨大な時間を想う時、ずっとずっとだまって見続けてきた地球の歴史をこの内側に宿しているんだろうなと感じます」

日々、英文での感想が中田さんに送られてくるそうです。世界中の人からの反応について「もう、なんていうか……胸がいっぱいになります」と話します。

「現在、作品についてのご質問やご感想をくださる方々の9割が国外からなのですが、様々な文化、距離、言語のすべて超えて、足元の石でつながるような感動があります」

「作品の画像一枚から、こんなにたくさんのことを感じて、伝えてもらえることへの感謝が尽きません」

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Eimi Yamamitsuに連絡する メールアドレス:Eimi.Yamamitsu@buzzfeed.com.

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