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「下手すぎる」と世界が笑ったロナウド彫刻家、1年後に再挑戦

「自分があのとき彫った感じに出来上がっていなかったら、もうとっくのとうに忘れ去られていたはず」と彫刻家は振り返る。

Octavio Passos / Getty Images

クリスティアーノ・ロナウド選手の故郷ポルトガルの空港に飾られた胸像が、「下手すぎる」「似ていない」と話題になってから1年。

世界の笑い者になった彫刻家は、苦悩の1年を振り返り、ロナウドの胸像に再び挑んだ。

Emanuel Santos saw his dream project turn into a nightmare, but that didn’t stop him having a second go. @KellyNaqiUK spent a month with THAT Ronaldo sculptor https://t.co/nc0aOtrzaE https://t.co/r2dJDlKu6H

ロナウドに敬意を込めて

ロナウドと同じくマデイラ島出身のサントスさんは、2017年当時、空港でカート回収の仕事をしており、彫刻を趣味でやっていた。

空港がロナウドの功績を称えて「クリスティアーノ・ロナウド・マデイラ国際空港」に改称するという話が回ってきたとき、サントスさんはロナウドへのオマージュを込めて何かしたい、と思うように。

そして、初めての胸像作りにチャレンジした。胸像の写真を空港の役員に見せると、空港に設置する計画が始まった。

空港が改称された2017年3月29日に、胸像が披露された。

AFP=時事

「自分がやれることを成し遂げたという、達成感があった。ただそれだけ」と家族とともに喜んでいたサントスさん

しかし、発表が終わってから間もなく、「似ているようで全然似ていない」とロナウドの胸像を笑いのネタにする人が世界中で続出した

I don't know what you're talking about guys, I think the Ronaldo statue looks pretty good

That new Ronaldo statue is amazing. Incredible likeness.

サントスさんと家族は、世界の笑い者になるという展開に、精神的にダメージを受けた。

スポーツ専門メディアBleacher Reportがサントスさんに胸像の反響について質問すると、顔を伏せて「全然予想していなかった」と語り、目に涙を浮かばせた。

「不公平だと思うよ。100%そっくりにさせない限り、アートは表現形式だと人は理解しなければいけない」

そして1年後。もう一度、ロナウドの胸像をやらないか——。Bleacher Reportの挑戦状を、サントスさんは「エマニュエル・サントスがどういう人物なのか、示したい」と意気込んで受けることにした。

そして出来あがったロナウド胸像がこれだ。

Bleacher Report / Via youtube.com

サントスさんは、この1年間を振り返り、ある程度の批判を受け入られるようになったとBleacher Reportに話している。

「作品の良い面を見られる人がどんなに少なくても、そんな人たちによって十分勇気付けられることを、この1年の間ずっと学んだ」

世界中から笑い者にされ、批判に飲み込まれそうになってしまったサントスさん。それでも、最初のロナウド胸像を造ったことは後悔していない。

「自分があのとき彫った感じに出来上がっていなかったら、もうとっくのとうに忘れ去られていたはず」

「時には、普遍的なことに立ち向かう勇気を持って、インパクトを出すことが必要。嘲笑する人やネガティブなコメントをする人がいるだろうけど、価値を見出してくれる人もいるから」

▲2017年の作品
Rafael Marchante / Reuters

▲2017年の作品

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Eimi Yamamitsuに連絡する メールアドレス:Eimi.Yamamitsu@buzzfeed.com.

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