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「ぽっちゃりしていても、本当に可愛くなれる」 ぽっちゃり女子がつくる新しいファッション文化

ぽっちゃりのイメージを覆したファッション誌「ラ・ファーファ」のモデルたち。彼女たちが自分らしくあるために、大切にしていることとは。

ぽちゃティブ。

ぽっちゃりでポジティブ。ぽっちゃりでアクティブ。このような意味を持つ言葉が、少しずつ、でも確実に、日本のファッション業界に革命を起こしている。

ラ・ファーファ(la farfa)」は、2013年に発刊した日本初のぽっちゃり女子向けファッション誌。自分の体型をオシャレに活かした「自分スタイル発見」の応援をしているのが特徴だ。

着痩せコーデを推奨したり、ぽっちゃりを隠そうとしたりしているわけではない。「ぽっちゃり女子」「マシュマロ女子」と呼び、読者が体型に合わせたファッションをイメージしやすいように、ラ・ファーファモデル(ラファモ)の身長、体重、そして3サイズを載せている。

出版元のぶんか社で「ラ・ファーファ」の編集に創刊から携わっている高井淳さんは、創刊当時を振り返り「ノースリーブを着たいけど二の腕は出せない」「白は膨張色だから買えない」「足は絶対出せない」と、体型を言い訳にして、本当は着たい洋服があるのにも関わらず、オシャレに対して消極的なぽっちゃり女性があまりにも多かった、と話す。

「『別にいいんじゃない』と打ち破り、前向きに一歩踏み出せれば、それが『ぽちゃティブ』。開き直りと言われてもいいと思うんです。その人が個人的に楽しめれば」

「ぽちゃティブ」をSNSなどで発信し、ぽっちゃり女子の文化を読者とともに作り上げているのが、ラファモだ。

BuzzFeed Newsは、「ラ・ファーファ」のモデル5人(Naoさん、安藤うぃさん、大橋ミチ子さん、一紗さん、アイシャさん)に「ぽちゃティブ」であるために大切にしていることは何か、聞いた。

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変化してきた「ぽっちゃり」の概念

——皆さんにとって、ぽちゃティブってどういうこと

Nao:太っているから、ずっとオシャレを我慢していたんです。痩せてからオシャレをしようと思っていたんですけど、今は自分が着れる服のサイズで、楽しくなるオシャレを心がけています。

昔悩んでいた時よりは、メイクとかオシャレに気を使うようになったし、楽しい。それが「ぽちゃティブ」という言葉で、みんなに広がっているんだろうと思っています。

安藤うぃ:ぽっちゃりだから諦めるのではなく、結局は自分を愛することだと思います。

——日本の「ぽっちゃり」の概念って変わってきたと思いますか?

Nao: 変わってきたんじゃないですかね。SNSでも「ぽっちゃり女子です」と自分で言葉を使う読者がいたり。これまではきっと、隠していたんだと思うんです。

大橋ミチ子:ネットを見ていても、今日のコーデを載せる人や、ぽっちゃりを受け入れて楽しんでいる人が増えたな、とすごく実感しています。

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Nao:通販サイトでも、ぽっちゃりモデルの仕事が増えてきた。昔は、マネキンとか、レギュラーサイズのモデルさんが大きいサイズを着ていたりしていたんです。

ここ2年くらいは、私たちを使ってやってくれるようになって。アパレルの企業さんも受け入れてくれるようになってきたなと思います。

安藤うぃ:最初はブームやネタ感覚で「ぽっちゃりってモテるんですか」という質問ばっかりでした。外部から見たぽっちゃりのイメージを押し付けられている感じだったんですけど、やっと今、自分たちでプラスに考えられるようになりました。

ぽっちゃりさんの集まる場所

——日本のぽっちゃり女子の先駆者として挑戦しているラファモたち。勇気もいることだと思いますが。

一紗:周りの言葉や支えがあって、一回挑戦してできると思ったら、まず一つ自分のこと好きになれるじゃないですか。

どんどん自分を好きになることが増えていったら、受け止められる。応援してくれる人やSNSのメッセージをくれる人たちのおかげで、変わってこれているんじゃないかと思います。

安藤うぃ:「ラ・ファーファ」って変わった集団で、これだけぽっちゃりさんが集うコミュニティって今までなかった。

一緒の何かを持った子たちが集まることで、仲間だと思うし、明るくなっていける。

Nao:世間的には、ぽっちゃりって悪いイメージがずっとあって。私も、昔そうだったんです——だらしなく、なかなか痩せないし、暗くて。

でも実際、ラ・ファーファモデルの子たちと出会って、自分の中の価値観が変わっていったことも支えの一つになっています。

「未開の地」に行くので、どうやって日本に新しい価値観とか人の多様性を広げていくのか、自分たちなりに考えながらやっています。

安藤うぃ:イベントに来てくれる子たちが仲良くなっていったりしますね。私たちが、イベントをやることの意味って、ぽっちゃりさんが集まる場所をつくることでもあって。

一緒に買い物に行く楽しみとか、なかなかないと思うので、そういうつながりもあってもいいのかな。

「大きいサイズを買うのも当たり前」

アイシャ:モデルになる前は、スーパーの婦人服の一角にある、年齢層が高めのお洋服しか服を買う場所がなかった。

カラフルで柄がたくさんあったりとか、私より大きい人が着れるサイズとか、もっとたくさん出してほしいなとは思います。

Nao :ぽっちゃりサイズの服って通販の方が多いんですけど、店頭で私たちが着れるサイズがないと、すごく疎外感があるですよね。

昔からぽっちゃりしていて、洋服を買いに行っても子ども用サイズがもう入らない!みたいな。メンズのお兄ちゃんの服をずっと着ていた。

大橋ミチ子:増えてきてはいるけどね。

安藤うぃ:ファストファッションだけじゃなくて、さまざまな服の着方をもうちょっと発信したい。幅を広めていきたいな。

——確かに、日本のブランドだと、サイズにバリエーションがない印象を受けます。フリーサイズとかも…

全員:フリーサイズはフリーじゃない(笑)

大橋ミチ子:今って大きいサイズの専門店と普通の洋服で分かれている。大きいサイズを買うのも当たり前、という感覚になれたらいいなと思います。

安藤うぃ:海外からしたら、日本のぽっちゃりさんの可愛さっていうのが異例。海外のプラスサイズって露出がすごく、セクシー、グラマーが良いとされている。その中でも、スカートのフリフリが着たいという子たちもいると思うんです。

そういう子たちが、日本のマシュマロ女子やカワイイ文化に興味を持っている。海外との交流がもっと進めばいいなと思います。

——体型で悩んでいる10代、20代の女子へのアドバイス、メッセージをお願いします。

Nao:考え方一つで、人生の見え方が変わると思っています。自分を受け入れる。どんな自分でも、完璧な人っていない。みんながみんな、足りないところがあって。それでいいっていう世の中だと思う。ネガデブ(ネガティブなデブ)ととらえることが、もったいない!ということに尽きますね。

大橋ミチ子:世間は、「痩せたらかわいい」「痩せたらキレイ」っていう風に思いがちだけど、そうじゃなくて、ぽっちゃりしていても、本当に可愛くなれる。

ダイエット以外の自分磨きがあるとみんなに知ってもらいたい。お洋服はダイエットをしなくても楽しめる。

安藤うぃ:今の自分を認めるかどうかで、満足度が変わってくる。それを否定する人もいいけど、いいねと言ってくれる人を信じていく方がいいと思う。みんな悪いことを言う人のことばっかり見ちゃうけど、絶対自分のことをいいと言ってくれる人もいると思うんですよね。

一紗:いざ、自分を好きになるっていうのは、本当はすごく難しいことなんです。だけど、一歩一歩みんな変わろうとしている部分も、変わりたいけどまだ変わり方がわからないです、っていう人も、SNSを通して見える。

その一歩を押してあげるのが、私たちの役割だと思う。ちょっとずつ自分を知って、自分を好きになって。そうすれば、自信につながるし、魅力も増える。

安藤うぃ:応援するコミュニティでもありたいな、と思います。一般のファッション誌って、美しいものがすべてじゃないですか。「ラ・ファーファ」は、始める一歩の人を応援したい。

一紗:その子たちが歩めるように、私たちは常に一歩前を歩いていてあげたいですね。

アイシャ:うん。自分が買った服の情報を共有し、教えてあげたい。日本だけじゃなくて、世界にもオシャレはいっぱいあるんだよって。


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バズフィード・ジャパン ニュース記者

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