劉暁波さん死去 中国政府の検閲をかいくぐり、ネットの人々はこうやってその死を悼んだ

    「平和賞を受賞した一人の中国人に追悼の言葉を贈ります」

    7月13日、中国の民主化運動で象徴的存在だったノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が、遼寧省瀋陽の病院で死去した。

    国家政権転覆扇動罪で懲役していた2010年に、獄中でノーベル賞を受賞した劉暁波氏。中国のネットでは、劉氏の名前が検閲されている。

    中国のSNS微博でも、劉暁波氏の名前を検索ができない状態になっている。

    劉暁波氏の名前を簡体字と繁体字で検索すると、「申し訳ありません、結果が見つかりませんでした」と表示される。

    しかし、劉氏の死亡を受けて、検閲で引っかからないように、あらゆる隠語で追悼しているユーザーたちがいた。

    「劉先生」「劉博士」と苗字のみで投稿したり、アルファベットやピンインの当て字で書いていたりするものもある。

    または、人が亡くなったことを意味する婉曲的な表現「走了(逝ってしまった)」や、劉氏に関連するキーワード「ノーベル賞受賞者」などで追悼したり、ロウソクの絵文字を投稿したりする人たちもいる。

    「劉が本当に去ってしまった」

    「劉が逝ってしまった、一つの時代が終わった……」

    「実はロウソクを点けるのは好きではない。だけど今晩は、あなたのために一本のロウソクを点けます。安らかに眠ってください」

    「劉博士、ご冥福をお祈りします。天国には、共産党はない」

    「劉先生がついに去った。私の心の中では、彼はこの時代の、この国家の最も偉大な人の一人だった。彼を誇りに思います」

    「テレビを見ていたら、スクリーンに中国政府の速報が出てきた。ルームメイトは、劉博士がどんなことをした人なのか実は知らないと話していた。つらすぎる」

    「彼の著作を見たことがある。偉大ではないけど、彼は彼なりの方式で中国の現代史に入り込んだ。たとえ今日、彼の名前があまり知られていなくても。劉先生、安らかに眠ってください!平和賞を受賞した一人の中国人に追悼の言葉を贈ります」

    なかには、「『劉暁波』を含むあなたの投稿をすべて削除しました、とWeiboから報告をうけた」とツイートしている人もいる。