「男のおもちゃ部屋」。子どもの頃、おもちゃに囲まれた部屋に憧れたことはないだろうか?
これらをミニチュアで再現しているのは、台湾の台北市に住む鄭鴻展さん(48)だ。
日本の文化が好きな鄭さん。台湾の高校を卒業してから20歳で日本に留学し、デザイン専門学校でイラストレーションを学んだ。
24歳で台湾に戻り、イラストの仕事を始めた鄭さん。広告会社の設立を経て、現在は空間設計の仕事に携わっている。
「小学生の頃からプラモデルを作ったり、おもちゃを集めたりするのが好きだったのですが、日本で学業を終えてから20年間ほど仕事で忙しくなり、しばらく触れていなかったんです」
鄭さんは2015年からミニチュアを作り始め、翌年には浜松ジオラマグランプリで受賞した。
「男のおもちゃ部屋」
「男のおもちゃ部屋」のこだわりは、細かいところまでリアルにミニチュアで表現しているところだ。
「ミニチュアを作るとき、一般的に『人が使った痕跡』の感じまで再現していないんです。このような細かい部分も私のミニチュアで作り出しています」
壁のひび割れ。使い終わったコップ。床のかすり傷。ホコリ。
そんな「人の暮らしの内側」を忠実に作り出すよう意識している。
部屋は想像して作ったものだが、本、ポスターやCDなど、中には実際に持っているものもある。
今後も、どんなミニチュア作品で私たちを楽しませてくれるのだろうか。制作過程なども載せている鄭さんのInstagramアカウント(@cheng.hank)もぜひチェックを。