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東工大入学式の式辞が全て英語、中身はどうだったのか あの有名スピーチも紹介

心に残るスピーチって、いいですよね。

東京工業大学の入学式で4月4日、三島良直学長が式辞を全て英語で述べた。ネットでは、「新しい試みで気概を感じる」、「日本の大学なのに、英語で式辞でいいのかな?と思う」など賛否両論が出ている。

式辞を聞いた学生からは「何も聞き取れない」という声も。一体、どんな内容だったのか、和文の概要を紹介する。

和文の式辞:


(前略)

それでは 、私が皆さんに期待する大学で学ぶための心構えについて、お話しすることにします。皆さんは今日から東工大の学生として何を目指して勉強を始めるのでしょうか。またどのような専門を身につけようと思っているでしょうか。入学試験の難関を突破し、さあこれから!と張り切っておられる皆さんの大半は、まだこのような質問に対してはっきりした答えは持っていないと思います。そのような皆さんに今日ここで胸に刻んでほしいことは、東工大という大学に入学したのですから「将来、科学・技術の力で新しい社会を切り拓き、より良い人間社会を作り上げることに貢献する」という高い意識を持って勉強し、目標や夢を育んでほしいということです。そしてその目標や夢を叶えるためには、何を身につけなくてはいけないかを考え、そのために必要と思うことに自ら挑戦していく気概を育ててほしいと思います。若い皆さんは在学中に目標や夢が変わることもあるでしょう。その時は新たな目標や夢に向かえば良いのです。それができるのが東工大の新しい教育システムなのです。大事なことは、「何のために勉強をするか」を考えながら前へ進むことです。自分が学びたいと思うことを、自ら学ぶことが、大学の学びの心構えなのです。

次に、学びと同じように大切なことをお話しします。
今日スタートする新しい教育システムにおいては、皆さんが様々な科学・技術の素晴らしさ、楽しさ、奥深さに触れながら、しっかりとした理工系基礎を身につけつつ、科学・技術を専門とする人材にとって必要な教養と語学力を身につけられるカリキュラムを配置しています。そして、徐々に希望する分野を明確にしていき、将来自分が果たすべき役割、目標や夢を実現するために必要な専門力と人間力を身につけるために、様々な挑戦をしながら進めるカリキュラムです。そのような学びの過程において大切なのは、かけがえのない仲間を作ることです。切磋琢磨する同期入学の仲間、そして、先輩や先生方、そして課外活動などで生活を共にする仲間などです。この仲間とのコミュニケーションが、大学の学びを支える大きな役目を果たすはずです。機会あるごとに自分の考えを話し、相手の考えを聞くことで、自分の夢や目標がわからなくなったとき、迷ったとき、自分の考えを広げ、新しい道を教えてくれることでしょう。

最後に、東工大が大事にしている多様性について、お話しします。多様性とは今や世界的に重要なコンセプトであり、多様性が生み出す心のしなやかさや強さは、社会で活躍する際に必須です。その多様性を育む方法の一つに、海外との交流があります。皆さんには在学中にかならず一度は海外経験をしてほしいと思います。留学は 大変なことだと思うかもしれません。しかし、東工大には様々な海外経験のためのプログラム、すなわち Study Abroad プログラムが用意されています。夏休みに 1 か月程度海外の大学のサマースクールに参加するな
ど、できるだけ早い時期に短期間の海外経験をすることで新しい世界が見えることは間違いありません。皆さんの将来の舞台は世界です。是非挑戦してください。皆さんには、 将来の自分の姿を描き、その目標ために自分の力をどこまで伸ばすことができるか、限界を作らず挑戦する志を持ってほしいと思います。そのような気概を持つ皆さんを、東工大は最高の教育を用意して、全力で応援します。

さあ、今日から東工大での生活が始まります。先ほど申し上げましたように大学の学びにおいては積極的に学ぶ姿勢がもっとも重要です。大学は、教えてもらうところではなく、自ら学び考えて夢に向かうところです。この気持ちを忘れずに、一日も早く良い仲間を作り、ともに学び、語り合い、充実した毎日を過ごして欲しいと願っています。

(後略)

米国の大学では、学生たちに捧げるスピーチは名文揃いだ。BuzzFeedにはそれらを集めて紹介する記事もある。例えば、こちらこちら

特に印象的な部分を引用してみる。

J.K.ローリング—2008年ハーバード大学にて

「何かに失敗せずに生きるのは不可能です。生きてこない方が良かったというほど、用心深く生きていない限り。その場合は、最初から失敗しているのです」

スティーブ・ジョブズ—2005年スタンフォード大学にて

「いつか死ぬと覚えておくのは、何か失うと思ってしまう落とし穴を避けるための最善の方法です」

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Eimi Yamamitsuに連絡する メールアドレス:Eimi.Yamamitsu@buzzfeed.com.

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