7月13日、天皇陛下が数年内に生前退位を望まれているとの報道が流れた。日本ではおよそ200年、生前退位はなかったが、世界では決して珍しいことではない。ローマ法皇や欧州の王室など、さまざまな理由で退位を表明している。その時、どのような反応があったのか。いくつか紹介する。
ローマ法皇ベネディクト16世
ベアトリックス女王
ベアトリックス前女王(当時75歳)は、2013年の4月に生前退位した。息子ウィレム・アレキサンダー皇太子が1890年以来の初の王として継承した。
ベアトリックス前女王の母親や祖母も生前退位をした。新国王の即位式では、観衆は在位33年を迎えたベアトリックス前女王を温かい拍手で迎えた。
今は、王女となっている。
アルベール2世
ベルギー前国王のアルベール2世は、健康上の問題を理由に79歳で退位した。長男フィリップ皇太子が継承している。
アルベール2世は20年に及ぶ在位期間中、ベルギー国内の南北対立を統一するのに大きな役割を果たし賞賛を得ていた。しかし、隠し子や王室予算の問題などに対する批判もあった。後を継いだ長男のフィリップ新国王について、まだ王として未熟だと懸念する声もあった。
生前退位は1951年に続いて2度目。ベルギーでは珍しい。
ほかにも、スペイン、ブータン、カタールなどでも生前退位が行なわれている。