
秋田県出身のわたしが、上京して驚いたことがあります。それはスーパーでもコンビニでも「焼そばバゴォーン」が売られていないこと。
世の中にはいろいろなカップ焼そばがあるけれど、甘めのソースが好きな私にとっては「焼そばバゴォーン」が一番です。
でも東京のどこを探してもない……。友達に「最近、どこにもバゴォーン置いてないよね」って話をしたら「バゴォーン?なにそれ??」といった反応です。
そう実は「焼そばバゴォーン」は、東北・信越の限定販売だったんです……!

あまりにも衝撃的だったので、会社の同僚たちに「焼そばバゴォーンが東北・信越限定って知ってた?」と聞いてみました。すると、昔は全国で販売されていた説が浮上!

ーー「焼そばバゴォーン」は東北・信越でしか販売されていないって本当ですか?
はい、本当です。現在、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、長野県、新潟県でのみ販売しています。
ーーうわああああ。でも昔は全国で販売されていたって聞いたんですが……?
はい、「焼そばバゴォーン」の販売を開始した1979年から1990年代の途中までは、全国で販売しておりました。
1990年代に別ブランドのカップ焼そばを展開するようになったのですが、「焼そばバゴォーン」は、東北・信越地区では人気が根強かったんです。そこでそのまま東北・信越地区限定で販売を継続することになり、現在に至ります。
ーーなにはともあれ「焼そばバゴーン」が生き残ってくれてよかったです😢なんで東北・信越で愛され続けているんでしょうか?
「焼そばバゴォーン」は発売当初から2012年まで、青森県八戸市にある工場で製造していました。 地元産の商品として40年間販売を続けたことで、東北の方々のソウルフードになったと考えています。また、寒いエリアなので「わかめスープ」を付けたことも愛されている理由かと思います。
ーーわかります。「焼そばバゴォーン」はわかめスープも最高なんですよね。でもなんでわかめスープを付けたんですか?
「ソース焼そば食べるときは何か飲みものが欲しい」というお客様の声を受け、1981年に中華スープを付けはじめたのがきっかけです。1984年からは、あっさりとしたわかめスープ付きに変更し「焼そばバゴォーンといえばわかめスープ」と認知されるようになりました。
ーーちなみに、わかめスープは麺の戻し湯で作ってもOKですか?
戻し湯で作っていただいても問題ございません。ただ「焼そばバゴォーン」のわかめスープは、あっさりとした味わいが特徴なので、別のお湯で作ることをおすすめしています。
ーー最後に素朴な疑問なのですが、なぜ「焼そばバゴォーン」という商品名なのでしょう?
「バゴォーン」は、当時アメリカンコミックでピストルの発射音として使われていた擬音からとったものです。
メインターゲットの若年層に、「自分の夢や将来の目標に正確に照準を合わせて頑張ってほしい」という思いが込められています。
「焼そばバゴォーン」にそんなメッセージが込められていたとは。そして広報さんの話を聞いていたら、今すぐ食べたくなってきたよ……。というわけで作ってみることにしました!

中身はこんな感じ!

作り方は通常のカップ焼そばと一緒! かやくを入れてお湯をそそいで、3分待ちます。

お湯を捨てたら……

麺にソースを絡ませ、わかめスープにお湯をそそいで完成!


東北や信州のお土産にいかがでしょうか? ちなみにAmazonなどのオンラインでも購入できます♪


主なラインナップ
