1月24日深夜、フライトの途中で客室乗務員が死亡し、ハワイアン航空機がサンフランシスコに予定外の着陸をした。
乗客253名と乗務員12名を乗せたニューヨーク行きの同機がホノルルを出発して数時間が経ったときのことだった。医療関係者が機内にいたら手伝って欲しい旨を、操縦士がアナウンスした。
サンフランシスコのテレビ局KPIXによると、他の乗務員と機内にいた医師らが心肺蘇生を試みたが、助からなかった。死因は、心臓発作と思われる。
亡くなったのは31年間同社に勤続していた客室乗務員であり、オハナ(家族)であるエミール・グリフィスさんであることを、同社は声明で明らかにしている。
「エミールさんの傍で、救命措置を施してくれた医療関係者の方々、同乗していたスタッフに心から感謝いたします」と同社の広報担当者は綴っている。
「エミールさんはハワイアン航空での仕事を愛し、大切に思い、ゲストの皆さん方とその想いを分かち合ってきました。エミールさんのご家族、友人、そして生前エミールさんと交流を持てた幸運な人たちとともに、エミールさんの冥福を私たちも祈ります」
サンフランシスコへ着陸後、乗客が飛行機から降りられたのは、2時間以上も経ってからだった。
「わけが分かりませんでした。どうなっているのか把握しようとしました。何が起きているのか分かりませんでした。分かっている人は少なかったと思います」と乗客のひとりであったダミアン・スタックさんは、KPIXの取材に対して答えている。
「人命にかかわる事態であることは分かりましたが、具体的に何だったのかは、着陸するまで分かりませんでした」
乗客は全員、他の便へと振り替えられ、賠償金が支払わられるとのことだ。
エミールさんの死を受けて、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港にあるクルー用のラウンジには、エミールさんを追悼する場が同僚たちによって設けられた。
ハワイアン航空では、スタッフ向けにカウンセリングも用意している。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan