こちらは、スター・ウォーズの人気キャラ、チューバッカ……ではなく、そのマスクをかぶったアメリカのお母さん、キャンディスさんだ。彼女はFacebookのライブ動画機能「Facebook Live」を使い、マスクをかぶった自分の姿をのライブ動画で配信した。家族や友人に観てもらうつもりで。

Candace Payne/Facebook
すると……2日たらずの間に、なんと1億人以上が、キャンディスさんがひたすらチューバッカ姿で笑い続ける動画を、観たことがわかったのだ。
チューバッカになった彼女はひたすら笑い続ける。動画の内容は、ただ、それだけだ。

Candace Payne/Facebook
特別な点があるとしたら……マスクは口の部分が動くタイプで、チューバッカの「声」がすることくらい?
キャンディスさんは、反響の大きさに、驚きを隠せない。

Candace Payne/Facebook
「正直、現実ではないみたいで、信じられません。すごいことが起きたなと思いますが、嘘みたいな感じがします」
「世界中の多くの人が私のチューバッカの動画を観たなんて……いったいこれにはどんな意味があるのでしょうか?」
「私はふだん家で過ごしていて、今誰もこのマスクの面白さを共有する人がいなかったんです」
「自分の家族と、私と同じように家にいるお母さんたちがみて、面白がってくれたらいいな、と思ったんです」
4月に、BuzzFeedがFacebookライブ動画で、スイカに輪ゴムをかけ、爆発させる動画を放送した。Facebookライブ史上最大の80万人が、このただスイカが割れるのを待つだけを映した動画を、かたずをのんで見守った。一方で、キャンディスさんは、一般の人だ。
キャンディスさんのチューバッカ動画は、笑い続けるだけなので、クライマックスはないけれど、その率直さが受けたのではないか、とPoynter.orgのベンジャミン・ムリンは指摘する。
それに、BuzzFeedの場合はFacebookとのパートナー契約もあったけれど、キャンディスさんは、単純に個人として、素直な感情を生で表現した。そこも違いがある。
キャンディスさんも「もしかしたら、多くの人がつくられたものを目にすることが多すぎて、その感じに飽き飽きしているのかな?と思いました。私の動画は生身の私の、ありのままの姿を映し出したものだったから、こんなにも多くの人がみたのかもしれません」と、話す。

Candace Payne/Facebook
「世界中の人たちは単純に、他愛もない楽しさを求めているのかも知れません」
Candace Payne/Facebook