Posted on 2016年7月10日

    なぜ、開票率0%で当選確実を出せるのか 選挙報道の舞台裏

    新聞社で選挙を担当したことがある私が解説します。

    参院選の投票締め切りは7月10日午後8時。その瞬間、新聞やテレビは一斉に「当選確実」の候補を発表します。開票率0%なのに、なぜ、そんなことが可能なのか。

    時事

    ※写真は2013年の参院選

    新聞社は開票日前に「情勢調査」をしています。どの党や候補に投票するか、有権者に電話で聞きます。

    Daisuke Furuta / BuzzFeed

    さらに投票日には「出口調査」をします。投票所から出てくる人に誰に投票したかを聞きます。

    Kazuhiro Nogi / AFP / Getty Images

    さらに、各選挙区の担当者たちは候補者や党の勢いなど、現場を回って細かく情報収集しています。

    時事通信

    「情勢調査」+「出口調査」+「記者の取材」。それらのデータを各新聞社が培った手法で分析し、当選か判断します。

    Geoff Caddick / AFP / Getty Images

    当選確実が出た人は、イギリスの国民投票で勝った離脱派のナイジェル・ファラージ党首のように大喜び!

    当選確実を出して、後から取り消すことを「当外し」と言います。候補者や支援者はがっかり、読者の信頼を裏切ることにもなり、ご法度です。

    FOX

    当外しはほとんどなく、やってしまった担当者は、ものすごく落ち込みます。「外したら記者生命が終わるし、慎重になりすぎて他社に負けたら記者生命が縮む」と語る記者も。

    「バードウォッチング」という手法も。開票所で票を確認する人たちの手元を双眼鏡で覗き、どの候補者が優勢かを見極めて1分でも早く当選を見極めます。

    Michael Loccisano / Getty Images

    午後8時。テレビだけでなく、新聞社のサイトをチェックすると、全体状況や速報がわかりやすいですよ。

    バズフィード・ジャパン シニアフェロー

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