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不倫問題の宮崎議員が辞職会見 育休について最後に語ったことは

「宮崎議員は嫌いになっても、男性育休は......」

不倫を報じられ、12日に辞職を表明した自民党の宮崎謙介衆院議員。育児休業を取ると宣言して注目を集めたが、男性の育児参加を進めようと支援してきた人たちを裏切る形となった。辞職会見では、育休についても改めて語った。

宮崎議員は冒頭で、有権者、党関係者、妻や家族に謝罪すると共に、こう述べた。

「男性の育児休業について、賛否に関わらず、真剣に考えてくださった方々に、深く深くお詫び申し上げます」

さらに、不倫問題の経緯に続き、育休についての自らの考えを説明した。

「私は、日本の女性活躍と少子化対策、この両方を実現するために、男性の育児参加が絶対に必要だと思っています」

「男性が育児参加する入り口として効果的なのが、育児休業だと思います。世の中がこのことについて議論してくださる。機運がだんだんと変わってきた中で、私は大きな期待を抱いておりました。にもかかわらず、自らの軽率な行動によって、水を差してしまったことに対し、言葉には表現できないような申し訳ない気持ちでいっぱいです」

「すべては私の不徳の致すところであり、とても、今、申し上げたようなことを私が論じる資格はないのですが、この流れが止まらないことを願うばかりであります。私の後に、日本の多くのリーダーがこの道を切り開いてくれることを切に期待しております」

「宮崎議員は嫌いになっても、男性育休は......」

宮崎議員の不倫問題が公になって以降、男性の育休取得を応援していた人たちの間からは、逆風を懸念する声が上がっていた。BuzzFeedが公開していたアンケート記事でも、否定的な意見は少なくない。

NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんは、10日に自身のブログで「宮崎議員は嫌いになっても、男性育休は嫌いにならないでください」と題する記事を書いた。(以下、抜粋)

もし事実であるならば、彼の育休宣言を応援していた立場からすると、とても残念な思いになります。 特に、命がけで出産した後にこうした話を聞かなくてはならない、妻の金子議員の心中は如何ばかりかと思います。

しかし、彼個人と、彼が提起した問題とは、慎重に切り分けたいと思います。

(報道が事実ならば)宮崎議員は間違いを犯しました。しかし彼が主張した、「男性国会議員も、育休を取ってもいい」という考えは、今でも正しいと思います。

 女性も男性同様働き、輝く社会を目指すのならば、男性が女性同様に子育てにも家事にも責任を持ち、向き合う社会を同時に目指さなくてはなりません