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Updated on 2019年4月26日. Posted on 2019年4月26日

同性婚を法制化した国でのレズビアンカップルの子育て 「拍子抜けするぐらい特別扱いされない」

子育てをするLGBTカップルが日本でも増えているけれど、まだその存在はあまり知られていない。でも先進国では、当事者も驚くぐらい「普通」の風景になっているそうです。

同性の結婚を世界で最初に法制化したオランダ。「同性愛者に優しい国ランキング」で1位に選ばれたこともある。2010年に大学院への留学でオランダに移り住み、同性パートナーと現地で子育てをしている金由梨さんに話を聞いた。

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アメリカ人のパートナーと結婚して、2015年に娘が生まれました。

周囲にはレズビアンでも、シングルマザーでも、色々な人たちがそれぞれの選択で子供を育てています。「LGBTだから子供を持っちゃいけない」というような心理的な抵抗はありませんでした。

金由梨さん提供

友人のオランダ人から精子提供を受け、当時、私が34歳で妻は8歳下だったので「じゃあ私が先に」ということで私が産みました。

妊娠や子育てに関する相談はストレート(異性愛者)の友人にしていました。というのも、レズビアンの友人たちはまだ若くて子育て世代の人が少ないから。

そのストレートの友人も私たちが子供を持ちたいということに関して、別に驚きもせず、「ふーん、そうなんだ」という反応(笑)。同性愛者だから特別視されるということがありません。

これは、婚姻届を出すときも、子供を保育園に入れるときもそうでした。

市役所で「同性婚なんですけど...」と言ったら、<なんで、わざわざ言うの?>という顔をされました。保育園の面接でも、同性パートナーと二人で行ったから、何か聞かれるかなとちょっと構えるところもありました。

けれど、二人の関係なんかは全く聞かれずに、子供がどれぐらい話せるか、歩けるかという話ばかり。拍子抜けするぐらいです(笑)。

日本にいた頃は、自分がレズビアンや在日であることを意識することがよくありました。「普通と違う」という感覚です。オランダではそれが減った。

LGBTだけでなく、国籍も様々な、いろんな人が生きている。「普通ってなんだ?」という感覚です。

オランダも昔からこうだった訳じゃないし、今もLGBTへの差別や偏見が全くないという訳でもありません。でも、1970年代からLGBTのデモなどの運動があり、2001年の同性婚を認める法律の施行に繋がりました。

今では、多様性こそがオランダの誇りとなっています。

私自身も、この国で交友関係が広がり、バイセクシュアルやトランスジェンダーの友人もでき、性別や性差の固定観念から解放された気がします。私がそのまま受け入れられているように、私も友人や知人をそのまま受け入れる。

今、日本にいて子供を持ちたいけれど、持っていいのだろうか、社会は受け入れてくれるだろうか、と考えている人たちにはこう伝えたいです。

社会があなたに「作っていいよ」と言ってくれるわけじゃない。大切なのは、あなたがどういう選択をするかです。

(この記事は東京レインボープライド機関紙「BEYOND」第5号に寄稿したものを再編集しました)


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BuzzFeed Japanは東京レインボープライドの公式メディアパートナーとして、2019年4月22日から、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「レインボー・ウィーク」を実施します。

記事や動画コンテンツのほか、オリジナル番組「もくもくニュース」は「もっと日本をカラフルに」をテーマに4月25日(木)午後8時からTwitter上で配信します(配信後はこちらからご視聴いただけます)。また、性のあり方や多様性を取り上げるメディア「Palette」とコラボし、漫画コンテンツも配信します。

4月28日(日)、29日(月・祝)に開催されるプライドフェスティバルでは、プライドパレードのライブ中継なども実施します。


バズフィード・ジャパン シニアフェロー

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