誰が好きかで世代がわかる？ 芥川賞を取っていない9人の作家たち

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第155回芥川龍之介賞を受賞した、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」が29日、5万部の増刷がかかり、累計発行部数が25万部になると文藝春秋が発表しました。

時事通信

芥川賞の受賞が決まり、記者会見する村田沙耶香さん＝１９日、東京都千代田区

純文学の新人賞として、最も権威のある芥川賞。しかし、意外なことに、こんな人たちが受賞していません。

1. 太宰治（1909-1948）

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代表作に『走れメロス』『人間失格』など。第1回芥川賞候補になるも受賞を逃す。川端康成に受賞を頼み込む手紙を送ったことでも有名。

2. 中島敦（1909-1942）

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国語の教科書でお馴染み『山月記』で知られる作家。『山月記』を含む作品集で芥川賞候補になったが、喘息のため33歳で夭折した。

三島由紀夫（1925-1970）

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代表作に『潮騒』『金閣寺』など。受賞しなかったのは、芥川賞が戦争で中断し、再開された時には新人作家と呼べない存在になっていたから、とも。芥川賞の選考委員も務めている。

村上春樹（1947-）

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日本を代表する現代作家。代表作に『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』『アンダーグラウンド』など。毎年、ノーベル文学賞の受賞が噂される。処女作の『風の歌を聴け』と2作目『1973年のピンボール』が芥川賞候補になったが選から漏れた。

高橋源一郎（1951-）

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代表作に『さようなら、ギャングたち』『優雅で感傷的な日本野球』など。パロディを駆使した前衛的な作風が特徴。競馬やテレビ、漫画などにも詳しい。

山田詠美（1959-）

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代表作に『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』『トラッシュ』など。男女の心情の機微を描写した作品に定評がある。デビュー作の『ベッドタイムアイズ』が芥川賞候補に選ばれた。現在、選考委員を務めている。

島田雅彦（1961-）

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代表作に、『優しいサヨクのための嬉遊曲』『彼岸先生』などがある。『優しいサヨクの〜』で芥川賞候補になった。安倍政権への批判や、『無限カノン3部作』で皇室を題材とするなどで議論を呼んだ。

吉本ばなな（1964-）

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代表作に『キッチン』『TUGUMI』など。父は思想家の吉本隆明。エッセイも多い。

舞城王太郎（1973-）

代表作に『好き好き大好き超愛してる。』『阿修羅ガール』など。素顔を明かさない覆面作家として有名。3回、芥川賞候補となっているが、受賞していない。