真剣勝負だからこそのリスペクト。スポーツっていいなあと思える瞬間

    坂本勇人と大田泰示。かつてのチームメイトの熱いやりとり。

    まずはこの動画を見て欲しい。

    北海道日本ハム(@FightersPR)・大田選手と巨人(@TokyoGiants)・坂本選手。 #lovefighters #giants

    6月14日のプロ野球、セ・パ交流戦の巨人・日ハム戦でのこと。

    現在三冠王も狙える成績を残す、坂本勇人が放った打球はライトへ。頭を越えようかという打球を、外野手の大田泰示が体をフェンスにぶつけながらジャンピングキャッチした。

    このファインプレーに湧いたのはファンだけではなかった。

    自らのヒット性の当たりをキャッチされた坂本その人が、キャッチした大田に向かって、ヘルメットを取り大きく手を挙げた。「脱帽」と言わんばかりに、大田のプレーを讃えたのだ。

    気づいた大田も手を挙げてそれに応える。

    痛烈な打球に、素晴らしいキャッチ。敵味方関係なく惜しまぬ賞賛と、それに応える合図。そこに言葉は必要なかった。

    大田は2008年、巨人にドラフト1位で入団。かつて松井秀喜がつけた背番号55を背負ったが、芽が出ず日ハムへトレードに。そこから才能が開花した。

    一方の坂本も、2006年ドラフト1位。守備の負担が重いとされるショートを守り、まだ31歳ながら、通算1788安打を誇る巨人のキャプテンだ。

    同世代の、かつてのチームメイト同士の熱いやりとり。スポーツの魅力は、勝ち負けだけではないことを証明する瞬間だった。