南阿蘇村の無人地区を歩く 崩落した阿蘇大橋のたもとで見えたもの

    写真が語る、被害のすさまじさ

    4月に九州を襲った地震は、今も熊本県を中心に余震が続いている。もっとも被害の大きかった地域のひとつで、避難勧告が出ている南阿蘇村河陽地区に5月4日に入った。

    南阿蘇村でも、被害の状況は様々だ。被害があまり見られない東部と異なり、今回訪れた西部の河陽地区の被害は甚大。警戒にあたる警官以外には、ほとんど人に出会わなかった。BuzzFeed Newsは警官に状況を尋ね、安全を確認しつつ取材した。

    2階建ての1階部分が潰れ、軽自動車は横倒しになっている。

    ガードレールは剥がれていた。

    倒れていない建物でも、傾きやひび割れなど損傷はひどい。

    多くの木造家屋は、1階部分が潰れていた。

    家主がそうしたのか、ぬいぐるみの猫が、きれいな状態で置かれていた。

    生々しい傷跡は、未だ残ったままだ。

    倒れた石垣で、道幅は狭い。

    花は何事もなかったかのように咲いていた。

    応援で駆けつけた島根県警が現場の管理をしている。

    小学校が、震災で出た壊れた家財道具などの置き場に。

    さらに阿蘇大橋のある崖の方へ向かう。

    熊本と大分を結ぶ国道57号と、南阿蘇を結ぶ橋がここにかかっていた。

    道は寸断され、橋は跡形もない。

    橋の脇から。

    対岸では、今も見つかっていない行方不明者がいる。左手に写る工事車両の大きさから、土砂崩れの大きさがわかる。

    橋の脇には、地蔵様がいた。手向けられた花は、新しかった。