3月16日、アメリカ・ジョージア州アトランタの3軒のアジア系マッサージ店で、銃撃事件が相次いで発生した。
殺害された8人のうち、6人がアジア系の女性だった。
容疑者とされる白人の男(21)は「性依存症を抱えており、人種差別が犯行の動機ではない」と主張している。
また地元の警察当局は、アジア系への差別意識を動機とする「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」だとは、現段階では断定していない。
しかし、この銃撃事件を受け3月20、21日、アジア系への人種差別に対する抗議デモが全米各地で行われた。

この1年間、アジア系アメリカ人は、パンデミックを生き抜くだけでなく、新型コロナウイルスをめぐり、言葉や暴力による差別にも直面してきた。
コロナ禍で、アジア・太平洋諸島系住民に対する差別の根絶を掲げる団体「Stop AAPI Hate」が出した報告書によると、2020年3月19日からの約1年間で、アジア系アメリカ人をターゲットにした差別的な事件が、少なくとも3795件あった。
そんな矢先に起きたアトランタでの銃撃事件。
アジア人女性が日常的に「モノ」や「性的な対象」としてみられる差別的問題も、今回の事件で浮き彫りになった。
犠牲となった6人のアジア系女性に敬意を表すのと同時に、これまで幾度となく繰り返されてきたアジア系へのヘイトクライムに、怒りや恐怖を感じる人々が、全米各地で人種差別撤廃を求めるデモに加わった。
ジョージア州アトランタ






首都ワシントンD.C.



ニューヨーク州ニューヨーク



オハイオ州コロンバス

イリノイ州シカゴ


カリフォルニア州アルハンブラ


この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈