女性ドライバーが、赤信号を無視して交差点に突っ込んでくる車から家族を守る「ああするしかなかったと思います」

    「最初から意図していたわけではありませんが、あの時の状況では、ああするしかなかったと思います」とシャノン・ヴィヴァ―さん。

    Phoenix Police Department

    27歳の女性ドライバーが横断歩道を渡っている家族を救うため、赤信号を無視して突っ込んでくる、飲酒運転が疑われる車にぶつかっていった。この女性は意図していたわけではないが、その時の状況ではこうするしかなかったと話している。

    10月14日にジープ・レネゲードに衝突したシボレー・クルーズを運転していたのは、シャノン・ヴィヴァーさんだ。このジープ・レネゲードは、11か月の息子をベビーカーに乗せて横断歩道を渡ろうとしているカップルに向かって突っ込もうとしていた。水曜日にフェニックス警察は、この衝撃的な、交通カメラが撮影した事故の映像を公開した。映像では、ベビーカーを押していた家族が間一髪で車にひかれなかった様子が写っている。

    2台の車が衝突した後、この家族は安全に向こうの歩道まで渡ることができた。フェニックス警察は、家族は「シボレークルーズに乗った天使」によって救われたと話している。

    ヴィヴァ―さんは自分がヒーローだとは思っていないが、何としてもジープ・レネゲードから家族を守ろうとしたかったと話している。

    「最初から意図していたわけではありませんが、その時の状況では、ああするしかなかったと思います」とヴィヴァ―さんはレポーターに話した。

    木曜日、シャノン・ヴィヴァーさんと母親のシャーリー・ヴィヴァ―さんは、記者会見で今回の体験について話した。2人は午後10時ごろにウォルマートから家に帰る途中で、車の後部座席には、シャノン・ヴィヴァーさんの3歳になる息子が座っていた。

    シャノン・ヴィヴァ―さんは、ジープが赤信号を無視して交差点に突っ込んでくるのを視認できたわけではないが、母親の悲鳴が聞こえたと話した。シャノン・ヴィヴァ―さんは、ジープが見えなかったのはかえった良かったかもしれないと話した。ジープを避けようとしていたら、自分の車が横断歩道を渡る家族にぶつかっていたかもしれないからだ。

    「アクセルを踏んだのか、ブレーキを踏んだのかは覚えていませんが、ジープにぶつかった後は茫然としてしまいました」とシャノン・ヴィヴァ―さん。

    シャノン・ヴィヴァ―さんは衝突のショックから我に返った後、すぐに息子と母親が大丈夫かを確認したそうだ。

    「幸いなことに、私たち家族はみんな無事でした」とシャノン・ヴィヴァ―さん。

    横断歩道を渡っていた家族は、交通カメラの映像を見て、自分たちが間一髪で事故を免れていたことを知ったショックについて12 Newsに話している。

    「これだけ危ない状況だったとは知りませんでした」とガブリエル・バーンズさんは話している。

    12 News / Via 12news.com

    この動画では、バーンズさん、婚約者のユリシーズ・ベタンクールさん、そして2人の11か月の息子がバスから降り、横断歩道を渡ってウォルマートに行く途中だった。横断歩道の信号が緑色に変わった後、2台の車が左に曲がるのを待ってから、この家族は横断歩道を渡り始めた。

    バーンズさんは、その時タイヤがきしむ音が聞こえたと話している。

    「あまりにあっという間の出来事で、音のする方を向いたら、もう事故が起こっていたという感じでした」とバーンズさん。

    ベタンクールさんは、バーンズさんと息子を向こう側まで行かせた後、シボレー・クルーズのドライバーを確認するために車のところまで戻っていったと話した。ベタンクールさんは、ドライバーのヴィヴァ―さんに最初に言われたのは、「後部座席に息子がいる」ということだったと話している。

    ベタンクールさんはシボレー・クルーズのドアを開け、そして別の現場に居合わせた人がヴィヴァ―さんの息子を助ける中、911に連絡した。

    「車の中の男の子はびっくりして怖がっていましたが、特別大きなけがはない様子でした」とベタンクールさん。

    そしてジープ・レネゲードのドライバーと同乗者の女性が逃げようとしたと、現場はさらに混乱することとなった。ジープのドライバーの28歳のエルネスト・オタネス・オヴェソ容疑者は、飲酒運転の疑いで逮捕され、また現場で目撃者を刺そうとした加重暴行、さらに銃器の所持禁止者でありながら銃器を所持していたことなど、4つの令状で起訴されたと警察が話している。

    シャーリー・ヴィヴァ―さんは、今回の事故がオヴェソ容疑者にとって教訓になってほしいと話している。今回オヴェソ容疑者は、シャーリー・ヴィヴァ―さん、シャノン・ヴィヴァ―さん、シャーリー・ヴィヴァ―さんの孫、そして横断歩道を渡ろうとしていた家族全員を死なせていた可能性すらあるからだ。

    「今回の事故が、オヴェソ容疑者にとって教訓となってほしいと思います」とシャーリー・ヴィヴァ―さん。「もっと深刻な事故になっていた可能性もあるのですから」

    シャノン・ヴィヴァ―さんは今回の事故で負傷し、また車が破損したことで借金を負うことになったと話している。ヴィヴァ―さんの家族は、シャノンさんの車の修理費用を賄うために、GoFundMe で資金を募ることにした。

    「今回の事故で救われた人もいます。私たち家族は、今回の事故で辛い目に合っています。でもこれでいいのです」とシャーリー・ヴィヴァ―さん。「こうするより他に方法が無かったのですから」

    シャノン・ヴィヴァ―さんは経済的な負担に加え、今回の大きな自動車事故を生き延びたことの精神的な影響が残っており、子供を学校に連れて行く時などに、道路に出るのが難しくなったと話している。

    しかしシャノン・ヴィヴァ―さんは、これより他に方法が無かったと話している。

    「私は今は辛い状況になっていますが、あのタイミングにあの場所にいることができたということを思うと、少し気分が楽になります」とシャノン・ヴィヴァ―さん。

    バーンズさんは、自分たちの命を救ってくれたドライバーのヴィヴァ―さんに対してのメッセージを、12 Newsに話した。

    「今回はヴィヴァ―さんも事故に巻き込まれてしまい、大変お気の毒だと思っています。でも私たちの命を救って頂いてありがとうございました」とバーンズさんは話した。「そしてなによりも、ヴィヴァ―さんの回復を祈っています」

    またベタンクールさんは今回の体験で、人生はどんな時でも終わってしまう可能性があるということを、改めて認識できたと話している。

    「本当にもう終わりだと思う瞬間は、やはり自分にとって一番大切な物のことを考えるのですね」とベタンクールさん。「もちろん、私にとってそれは家族です」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。