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港区女子はどこから来ている?「位置情報」で分析してみた

港区に住んでないのか!

港区女子、という人たちがいるらしい。

「主に20代」「港区に住んでいる」「お金持ちのおじさんと遊んでいる」などの特徴があるそうだが、尋ねる相手によって港区女子像は異なり、実態がいまいち掴めない。しかしとりあえず港区にはいるはずだ。

そこで今回、位置情報データに関するプロフェッショナルに、謎に包まれた港区女子を分析してもらうことにした。

▲松塚展国(まつつか のぶくに)さん

松塚さんはシナラシステムズ(シナラ)というマーケティング関連会社の執行役員 ヴァイスプレジデントを務める。

同社は、通信キャリアが保有する「ユーザーの性別・年代・居住地域」などのデータを識別非特定情報(一人ひとりは識別されるが個人は特定されない情報)として扱える仕組みを作ることで、信頼性の高い位置情報データ分析を可能にした。

——本日はよろしくお願いします。

松塚さん:こちらこそ。さっそく見ていきましょう。

今回は「2018年1〜3月の毎週金曜19〜24時で2日以上、西麻布または六本木で検知された3万1747人」のうち、20〜30代の女性を「港区女子」と定義。約1300人が当てはまりました。

まずは全体の年齢層。……あ、このデータはとてもわかりやすい。

▲オレンジの線が「女性」、青の線が「男性」

女性は25〜29歳、男性は35〜39歳がボリュームゾーン。これが俗に言う港区女子と港区おじさんですね。

——これらのユーザーが西麻布や六本木に来たことはどうして分かるのでしょうか?

通信キャリアが提供するWi-Fiスポットを活用しています。今回の場合、西麻布や六本木に来て、お店や街中のWi-Fiスポットに接続した場合に「検知」されます。

▲データ分析を進める松塚さん

——話に聞いた通り、皆さん港区にお住まいなんでしょうか?

まずは港区女子が住んでいると思われる場所を、都道府県別に絞り込んで見てみましょう。

▲多い順に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県

約1300人の約8割が「東京都」、残りは他道府県から来ていますね。

——ここは想像通り。都内だけで見ると、やっぱり港区?

東京都の「区」に落とし込んで見てみましょう。

▲多い順に、世田谷区、渋谷区、目黒区、新宿区、練馬区、杉並区、中野区で、港区は8番目だった

——最も多いのは世田谷区!

港区居住の港区女子は意外と少ないんですね。渋谷区よりも世田谷区が多いのは意外、でも人口的には妥当でしょうか……。

東京都の次に多かった「神奈川県」をくわしく見てみましょう。

▲多い順に、川崎市中原区、同高津区、同宮前区、横浜市神奈川区、同港北区

川崎、川崎、川崎……。川崎が強いですね。特に中原区が圧倒しています。一方、男性だと宮前区が一番多い。

——港区にアクセスしやすいからでしょうか。これって、電車などで通過した場合にもカウントされますか?

はい。17時以降に六本木で仕事が終わって電車で帰るとか、赤坂で飲んでいて渋谷までタクシーに乗って六本木通りを通過した、みたいな人たちも含まれます。

▲位置情報データから港区女子を分析する大人たち

ちなみに、港区女子※は「上昇志向」が高い。あ、男性もですね。

▲※この調査の対象は、「年齢問わず」2018年1〜3月の毎週金曜19〜24時で2日以上、西麻布または六本木で検知された女性と男性。どちらも上昇志向が高い傾向が見られた

——え!そんなことまで分かるんですか!?

ユーザーが「いつ」「どこで」検知されたかをベースに趣向分けしているんです。「上昇志向」の場合は、空港や語学学校などで高頻度で検知されるユーザーが当てはまります。

他方、「アニメ・特撮系ライブ参加者」などのイベントに関する趣向の場合は、専門の会社に依頼したり、アルバイトさんを雇ったりして日本中のイベント情報を人力で集め、その開催日時と会場でのWi-Fiスポット接続日時を照らし合わせて判別しています。

▲「地道な作業も多いんです…」

——自分が「リア充」とかに趣向分けされていたらイラッとしそうです。

自分はここに入ってるだろうな……と想像しながら見るのは面白いですが、データは完全に匿名化されているため、確かめることはできません。

——分析ありがとうございました。今回のまとめです。

もっと意外な傾向がわかるかと思っていたのですが、そう大きな波乱はなく……。堅実な試合運びを見せましたね。

松塚さんの分析でわかった「事実」は以上だ。この結果を踏まえると、話に聞いていた通り、港区女子は想像以上に想像通り(?)な気がする。

「実は田舎から足繁く通っている」とか「実はおばあちゃんっこで休日は郊外の病院に行っている」みたいな結果を期待していたのだが、思いのほか都心に住むお嬢様が多いようだ。

きっと成城や二子玉川あたりの実家住まいか、池尻か三茶あたりのオシャレなマンションで一人暮らしをしていて、金曜夜や週末は港区おじさんと一緒に朝までシャンパンを飲み、タクシーで帰っているのだろう。

平日夜は英会話学校へ足を運び、そこで培った英語力を活かすべく半年に一回の海外旅行……、想像通りかっ!

▲想像していた港区女子像

海外旅行で撮りためたインスタ映えするビーチやらインフィニティプールやらの写真をSNSにアップするために港区でWi-Fiを拾う——。そんな彼女たちが、今回の分析材料である「位置情報データ」になってくれたのかもしれない。

大手広告代理店、大手インターネット検索会社を経て現職に就任した松塚さん。仕事以外にも、大学在学中に「ミスター東大」の称号を得たり、2014年に家族で撮った動画が話題になったりするなど、マルチな才能を発揮している。

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Via youtube.com

▲600万回再生を超えた松塚さん渾身の動画

そんな松塚さんが所属するシナラは、位置情報の統合プラットフォームであり、世界4カ国に拠点を置くIT企業。松塚さんはその日本法人を率いている。

日本法人では「ライフデータコンサルティング事業部」を最近設立し、分析領域にも注力中。くわしくは、7月11日にリニューアルしたばかりのコーポレートサイトをチェック!

Images Courtesy of PIXTA