パキスタン・イスラマバード動物園で飼育されているゾウのカーバン(Kaavan)は「世界一孤独なゾウ」として知られています。

カーバンは1985年にスリランカからパキスタンへ贈呈された後、パートナーのサヘルと一緒に生活していました。しかし2012年、サヘルは死亡し、カーバンはひとりぼっちに。

カーバンが飼育されているイスラマバード動物園は、野生動物保護区として1978年に開園しましたが、以来老朽化が進んでいます。

そんな環境に置かれているカーバンに朗報が!11月にカンボジアの野生生物保護区に移動することになったのです。
カーバンの移送を担当することになった、フォー・ポーズで働く獣医のアミール・ハリール医師。

ハリール医師は、移動できればカーバンがこれ以上苦しまなくてすむと、声明で述べています。

「この数週間、カーバンとほぼ毎日一緒び過ごしています。話しかけたり、フランク・シナトラの歌を歌ったり。端から見ると変かもしれませんが、おかげでより近い関係を築くことができました」

新しい環境に慣れたり、安全に、そして安心して檻で移動できるよう、カーバンには数週間のトレーニングが必要だそうです。
「今カーバンは、トレーナーと連携する準備をしています。私はカーバンの医師として、片時も離れないつもりです」

フォー・ポーズは、カーバンのように劣悪な環境で飼育されている動物たちを、世界中で保護しています。

カーバンが早く仲間に会えるといいですね💓
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈