食べ物を落としても5秒以内なら大丈夫って、本当?

    専門家に聞いてみた

    やっている人は多いはずです……。否定しようとしないでください。

    5秒ルールは、食べ物が地面に触れた時間がわずかであれば、食べられなくなるほどの細菌は付着しない、と想定しています。

    ジェルバ教授によると、食べ物は、どこに落ちたとしても、一瞬にしてあらゆる細菌が付着します。だから、このルールはあてにならないそうです。

    重要なのは、どこに食べ物を落としたか。そこにどんなバクテリアやウイルスが存在しているか、です。

    もし地面が病原菌 (感染症を起こす細菌) で汚染されていたら、地面に触れた食べ物も細菌に汚染されるでしょう。 危険性はその床によって違います。例えば、 食肉加工工場に落とした食べ物は、ベッドルームに落とした食べ物よりも汚染されやすくなります。しかしカーペットは、バクテリアを取り除くのは難しいため、汚染されやすくなっています。交通量が多い場所もそうです。人間や動物によって、あらゆるものが持ち込まれるからです。

    ジェルバ教授は、ほとんどの屋内の床に、糞便による微生物が存在すると言います。トイレで靴に付着した微生物が持ち込まれるのです。だからいつも床にはウンチが付いているの可能性があるのです。病気の人のウンチには、大腸菌やサルモネラ菌などの感染症を起こすバクテリアが含まれているかもしれません。

    ネバネバしていたり、湿っていたり、油っぽい食べ物は、細菌がより付着しやすくなります。

    ここで一つ良い知らせです!地面に存在する細菌のほとんどは、おそらく病気を引き起こすことはありません。

    基本的に地面に落ちた食べ物を食べるということは靴の底を舐めるのと同じことだと、ジェルバ教授は言います。

    つまり、5秒ルールは地面に落ちた気持ち悪い食べ物をキレイにしたり捨てたりせずに食べることの言い訳なのです。

    もしくは、食べ物を必死に掴んでおきましょう!