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「福島の特産ってなに?」
こう聞かれると毎度頭を抱えてしまう。
青森といえばりんご、広島といえばもみじ饅頭のような、伝わりやすい特産がない。
いやあるんだが、いま一歩知名度に欠けるというか。
福島県は桃の生産が盛んだ。しかし都道府県別出荷量でみると、山梨県に続く第二位。実に惜しい。

伝わりやすい特産ってなんだ……三春の滝桜にハワイアンズ?全国的に有名だが特産ではない。
川俣シャモ?イカにんじん?ローカルすぎるか。
銘菓はどうだ。薄皮饅頭?柏屋の檸檬(れも)?ままどおるは知名度ある方だが、なんかこう、桃太郎電鉄の物件で売られるような強力な一打がほしい。
…………………あ。
あったわ。
喜多方ラーメン!

ということで、とある喜多方ラーメンを紹介したい。
初めて食べても懐かしい味
喜多方ラーメンとは福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンのこと。

あっさりとした醤油スープに多加水の平打ちぢれ麺が特徴で、まさに"昔ながら"という言葉がふさわしい。
観光スポットでもある喜多方市には美味しいラーメン店がひしめいているが、僕が好んで食べているのは河京というメーカーのお持ち帰り用ラーメンだ。

河京は喜多方ラーメンをメインに製造する昭和31年創業の老舗だ。
黄色の箱が目印で、主に県内駅のお土産売り場やサービスエリアの売店で販売されている。
2019年に工場出荷数1億8000万食突破した根強い人気商品なのだ。

鶏ガラ、豚骨、そして存在感のある醤油で作られるスープは、あっさりしつつもコクが深い。
そこに琥珀色の美しさが加わり「味」「香り」「色」の三位一体を体験できる。

麺は2種類の小麦粉をブレンドし、名水百選に選定された喜多方市の「栂峰(つがみね)渓流水」を加え、じっくりと熟成させている。

モチモチ、ツルツルに仕上がった縮れ麺にスープがよく絡み、喉越しも良い。
何度食べても飽きがこないのが不思議だ。
今回「全国のおいしい!」というグルメ企画なので、株式会社河京 通販部の宮澤亮輔さんに美味しさの秘訣を聞いた。
季節に合わせて麺を調整
――ラーメンを製造する上でのこだわりはなんでしょう。
あっさりだけどコクのあるスープというのを一番のコンセプトにしています。これは昔から変わりありません。味がブレないよう、社長含めて定期的に試食を行っています。
麺に関してはモチモチ感、ツルツル感、喉越しがベストの状態を保てるよう、水分量を細かく調整しながら改良しています。
――改良とは?
特に麺は製造の方法が同じでも、気温や湿度で違いで麺に含まれる水分量が変わるので試食しながらみんなで確認しています。
――けっこうシビアなんですね。
常連のお客様に指摘されることもあるので、ご納得いただけるよう努力しています。
コロナ禍で販売方法に変化が
――お土産売り場や通販で販売されているようですが、もっとも反響があるのは?
通常ですとサービスエリアでの売り上げが大きいです。やはり会津地区で反響があります。次は東北道のサービスエリア、国見あたりが多いです。
最近はコロナ禍ということもあり、通販の方が反響あります。
――外出する人が減ってきたから通販にシフトした、ということでしょうか。
そうですね。もともとカタログから電話注文をいただいたりしていたのですが、オンラインの反響が大きくなってきたのでAmazon、楽天、Yahoo!での販売にも注力している状況です。

ずっと気になっていたことを聞いてみる

パッケージをよーーーーーく見て欲しい。

マスコットキャラクターのふぅちゃんだ。

ちび○子ちゃん…………?
――ふぅちゃんがあのアニメのキャラクターに似ているのが気になります。もしかして寄せてますか?
常連さんからも似ているねと言われます。しかし狙ったものはなく、デザイナーさんにコンセプトを上げていく中で出来上がったものがふぅちゃんなんです。
――コンセプト?
キャラクターを作ることになったとき、喜多方ラーメンについて改めて考えました。
喜多方ラーメンといえば醤油のあっさり系で、昭和レトロといいいますか、懐かしい味がする。
キャラクターも昭和レトロチックな女の子をモチーフにして、コンセプトカラーの黄色を組み合わせて出来上がったものが今のキャラクターです。
――ラーメンのキャラクターだけに、ほっぺのグルグルはもちろん?
ナルトをイメージしています。
――もう一度お聞きしますが、オマージュではないんですね?
昭和をイメージした女の子でキャラクターを作る……など考えていった結果、あちらのキャラクターに似てしまったんですね。

気軽に試せる河京の喜多方ラーメン

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特集「全国のおいしい!」
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