イングランドプレミアリーグのレスター・シティのオーナー、ヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏(60)がヘリ墜落事故で命を落とした。
ホームゲームが開催される日には、ヘリで会場を訪れることが一般的だったヴィチャイ氏はこの日もヘリでスタジアムを訪れてレスター・シティとウエストハムのリーグ戦を観戦していた。
試合が終了した1時間半後、レスター・シティの本拠地キングパワースタジアムを発ったヘリは離陸直後に墜落。ヘリは火に包まれ、ヴィチャイ氏ほか4名の死亡が確認された。
墜落事故が発生した直後は、様々な噂が飛び交った。レスター・シティのクロード・ピュエル監督が同乗していたという噂や、イングランド代表のギャレス・サウスゲート監督が同乗していたという噂がまことしやかに囁かれたが、これらは事実ではない。
レスター・シティのTwitter公式アカウントは声明を発表。オーナーであるヴィチャイ氏がこの墜落事故で亡くなったことを公式に認めた。
ヴィチャイ氏がレスター・シティの経営権を握ったのは2010年のこと。当時、クラブは経営難の危機に瀕していた。彼のオーナー就任後、レスター・シティは日本人選手を含むアジア人の選手獲得に前のめりになっていった。
ヴィチャイ氏がオーナーに就任した5年後、レスター・シティはクラブ創設132年目で初めてイングランドプレミアリーグ優勝という快挙を達成する。シーズン開始当初は残留を目標に設定し、勝ち点40を目指していたチームは誰も期待していなかった快進撃を見せた。
シーズン開始当初、レスター・シティの優勝のオッズは5000倍。あるファンはシーズン開幕時に5ポンド賭けており、払戻金2万5000ポンド(約416万円)を手にした。