ナメクジを食べて寄生虫に感染した男性 420日以上の昏睡の末に死亡

    男性の最後の言葉は、「愛しているよ、母さん」だった。

    シドニーで暮らすサム・バラードさんは、ナメクジを食べた8年後、主にげっ歯類に寄生する住血線虫に感染し、11月2日に死亡した。バラードさんは27歳だった。

    2010年、当時19歳だったバラードさんは、友人と遊んでいる時にナメクジを食べた。

    In this special report @Lisa_Wilkinson talks to the amazing family and friends of Sam Ballard #TheProjectTV

    バラードさんの友人であるジミー・ガルビンさんは、「その夜は、大人っぽいことをしようと思い、サムとここに座って赤ワインを楽しんでいたんです」とネットワークテンに話した。

    「そしたら、ナメクジがここにやって来て…。サムがこんなことを言いだしたんですよ。『このナメクジ、食べた方がいいかな?』。そんな感じでサムはナメクジを食べました。これがその夜に起こったことです」

    そしてナメクジを食べた数日後、バラードさんは脚の痛みを訴えていたという。

    バラードさんの父親がかかっていた多発性硬化症の可能性は、医師がバラードさんを住血線虫による感染症と診断する前に除外されていた。

    オーストラリアでは、げっ歯類、カタツムリ、ナメクジなどに寄生する住血線虫が髄膜炎を引き起こすのは、極めてまれだ。

    そして、たとえ住血線虫に感染したとしても、現れる症状は軽い。しかし極めてまれなケースでは、好酸球性髄膜脳炎という脳の感染症を引き起こすことがある

    バラードさんの場合、住血線虫が脳の感染を引き起こしたとみられる。420日以上も昏睡状態が続き、身体が麻痺してしまっていた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。