その傷をアートで癒したい。家庭内暴力を受けた女性へのおくりもの

    体に刻まれた傷を、毎日見るのは耐えられない。

    ロシアのタトゥーアーティスト、エフゲニヤ。彼女は、家庭内暴力を受けた人々に、無料でタトゥーを施す活動をしている。暴力で体にできた傷を、タトゥーで隠してしまおうというのだ。

    エフゲニヤがこの活動を始めたのは、ブラジルのタトゥーアーティスト、フラビアのプロジェクトがきっかけ。

    ロシアの犯罪の40%は、家族間で起きているという数字もある。

    「始まりは小さなこと」

    エフゲニヤがこの活動を始めたのは、去年のこと。以来、1,000人を超える女性にタトゥーを施してきた。この中に、警察に助けられた者はいないという。

    エフゲニヤのタトゥーサロンで、彼女たちは自分がうけた仕打ちについて語りたがるという。なぜなら、これが暴力について語る最後になるから。

    この記事は英語から翻訳されました。