
Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
これはダニエル・ルーカス死刑囚(享年37)の最後の食事。2016年4月27日、ジョージア州で注射によって死刑が執行された。
《メニュー》ピザ、牛肉とチーズのカルツォーネ、詰め物入りキノコ、ランチ・ドレッシングとハニーマスタード・ドレッシングのシェフサラダ、オレンジジュース。
撮ったのは、ニュージーランド出身の写真家ヘンリー・ハーグリーヴスさん。作品集「イヤー・オブ・キリング」で、2016年に死刑を執行された人たちが最後に口にした食事を再現した。死刑囚が食べたメニューは公文書になっていて、見ることができる。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
アール・フォレスト死刑囚(享年66)。5月11日、ミズーリ州で注射によって刑死。死刑執行まで11年。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
オスカー・レイ・ボーリン・ジュニア死刑囚(享年53)。1月7日、フロリダ州で注射によって刑死。死刑執行まで23年。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
グレゴリー・ポール・ローラー死刑囚(享年63)。10月19日、ジョージア州で注射によって刑死。死刑執行まで16年。
ハーグリーヴスさんは2011年にも「ノー・セカンズ(No Seconds)」という同じテーマの作品集を発表している。アメリカでは死刑囚が最後の食事メニューを選べる。Business Insiderによると、同年にテキサス州がこれを廃止するというニュースを見て、ハーグリーヴスさんは最後の食事に関心を持ったという。
当時、作品集の解説インタビューで、こう話している。「見る人に(死刑囚のことを)人間として考えてほしかったんです。匿名ではなく」

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
スティーヴン・フレデリック・スピアーズ死刑囚(享年54)。11月16日、ジョージア州で注射によって刑死。死刑執行まで15年。

Henry Hargreaves
ジョン・コナー死刑囚(享年60)。7月15日、ジョージア州で注射によって刑死。死刑執行まで34年。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
ブランドン・ジョーンズ死刑囚(享年72)。2月3日、ジョージア州で注射によって刑死。死刑執行まで36年。
1976年に死刑が復活したアメリカ。死刑情報センター(DPIC)によると、同年以降に1442人に刑が執行された。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
コイ・ウエストブルック死刑囚(享年58)。3月9日、テキサス州で注射によって刑死。死刑執行まで17年。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
パブロ・ヴァスケス死刑囚(享年38)。4月6日、テキサス州で注射によって刑死。死刑執行まで17年。
アメリカでは注射の失敗で死刑囚が苦しんだという報道がたびたびある。「州政府の死刑執行は問題が大きくなっています。効力ある注射薬剤がなく、人種的かつ社会的(偏見)や人間の判断の過ちがあるからです」とBuzzFeed Newsの取材に答えた。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
グスタヴォ・ガルシア死刑囚(享年43)。2月16日、テキサス州で注射によって刑死。死刑執行まで24年。

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
アダム・ワード死刑囚(享年33)。3月22日、テキサス州で注射によって刑死。死刑執行まで8年。
アムネスティ・インターナショナルによると、2015年に少なくとも25カ国で1634人に死刑が執行された。うち日本は3人だった。一方、102カ国が死刑を完全に廃止している。
ハーグリーヴスさんは先の作品集の解説インタビューでこう話している。「死刑に反対か、賛成か。見る人たち自身で考えを決めてほしい」

Henry Hargreaves / Via ayearofkilling.com
クリストファー・ブルックス死刑囚(享年43)。1月21日、アラバマ州で注射によって刑死。死刑執行まで22年。