米ミシガン州フリントに住むシリア系アメリカ人の活動家で詩人、モナ・ヘイダー。
彼女は自身初のラップミュージックビデオ「Hijabi」を公開した。Facebookでは、これまでに120万回以上再生されている。
モナは、ムスリムの女性たちに囲まれ、ヒジャブを被ることについて歌う。彼女たちを嫌う人たち一蹴し、世界中の女性の多様性を褒め称えている。
歌詞には「どんな髪なの? / きっと素敵だよね」などと、ヒジャブに隠れた髪の毛について興味本位で声をかけてくる人たちの言葉に対し、「あなたの妄想には飽き飽きしている / それよりお金が必要なの / 教育受けるためにね」と答えを返す部分がある。
ミュージックビデオは#HijabiXMonaのハッシュタグでとともに公開されている。
「超最高」という人や……
「不思議」と言いつつも共感する人などがいた。
28歳のヘイダーは「気軽で楽しい雰囲気を作り、人々を結び付けたかった」とBuzzFeed Newsに語った。
「保守的なムスリム、イスラム教徒を嫌う人、荒らし目的の人、その他の人たちからの非難や嫌がらせはあります。でも私は、真実を語って愛を広げるという私の目標のために、ポジティブでいるつもりです」
「アメリカ政府は、女性やムスリム、トランスジェンダーなどの人たちを悪者扱いし、中傷しています。前向きで、愛に満ち溢れた空気を取り戻すべく、今のタイミングでこのメッセージを公開しているのです」と彼女は語った。
モナは、映像の中では妊娠8カ月だ。
モナは、曲そのものよりも、妊娠している姿に関するメッセージをより多く受け取ったという。
モナは妊娠している姿でビデオに登場できて、うれしかったと語る。「妊娠している、あるいは妊娠したことのある女性たちから反応がありました。彼女たちは私が出産して『完全な』身体になるのを待たずしてビデオを制作したことに勇気づけられたそうです」
「この歌は、ほとんどの人が気づいていないような、目に見えない女性蔑視を破壊する歌なのです。ヒジャブ、妊娠、そのいずれも私を縛り付けません。私はそれらを、個人的な成長はおろか、キャリアのためにも役立てることができるのです」
モナの物語を紹介する動画はこちら。
この記事は英語から翻訳・編集しました。