子どもを亡くした母の悲嘆が胸に刺さる。韓国・セウォル号事故の悲劇を伝える16枚

    高校生ら約300人の命が絶たれた大事故から3年。

    韓国南部・珍島(チンド)沖で転覆した旅客船セウォル号。295人が亡くなった。

    いまだ9人の行方がわかっていない。

    ソウル近郊の檀園(ダンウォン)高校では、2年生だった生徒250人、教員11人が死亡・行方不明になった。済州島へ修学旅行に向かっていた。

    政府の事故対応も厳しく批判された。

    ソウルの青瓦台(大統領府)近くでは遺族らが抗議活動を続けた。

    珍島の体育館は7ヶ月間、家族らが待機する場所として使われた。ある生徒の親は、25分ごとに葬式が執り行われるようだったと表現している。捜索は2014年11月、いったん打ち切られた。

    事故から100日。ハンガーストライキの10日目。ソウル広場に2万人が集まり、犠牲者を悼んだ。

    亡くなったキム・シヨンさんの姉妹キム・エヨンさんと母ユン・キョンヒさんが頭を寄せ合う。犠牲となった生徒の親らは髪を剃り、遺影を手にした。政府に抗議し、ソウルまで2日かけて歩いた。

    生徒たちの写真の前で、母親はむせび泣いた。

    亡くなった生徒アン・ジュヒョンさんの母キム・ジョンヒさん。遺灰の前で静かに涙した。

    片付けられた教室。亡くなった生徒オ・ヨンソクさんの母クウォン・ミファさんは泣き崩れた。

    ケーキに並ぶロウソクの火を吹き消すキム・ヨンオさん。娘ユミンさんはこの日、18歳の誕生日を祝っているはずだった。

    「帰還を待つ灯台」と呼ばれるようになった灯台。赤く輝き、上空には星空が広がる。

    船体が沈んだ海

    先月25日、船体は水深44メートルの海底から運搬船に引き揚げられた。

    事故の真相究明と行方不明者の捜索作業が進む。

    この記事は英語から編集・翻訳しました。